出版社内容情報
「1票の格差」違憲訴訟で少数意見を書き続けた元最高裁判事によるニッポン民主主義批判。世襲政治が増え続けるのは1票の格差を放置した司法の怠慢と指摘する。
内容説明
与野党党首に告ぐ!「1票の『格差』こそ、日本の民主主義を滅ぼす」オバマ大統領が生まれたアメリカを見習え。
目次
第1章 講演 一票の格差と日本の将来(「投票価値の不平等」と「一票の格差」の相違;不平等な投票価値の制度とゲリマンダリングの相違;米国建国の際の妥協とその及ぼした影響 ほか)
第2章 講演のあと、さらに考えたこと(民主主義の優位への疑問;不平等選挙に「免罪符」を与える最高裁;先祖返りする日本の政治)
付属資料(平成八年九月一一日最高裁判所大法廷判決 選挙無効請求事件(いわゆる定数訴訟))
平成一〇年九月二日最高裁判所大法廷判決(選挙無効請求事件(いわゆる定数訴訟))
平成一一年十一月一〇日最高裁判所大法廷判決(選挙無効事件(いわゆる定数訴訟) ほか)
著者等紹介
福田博[フクダヒロシ]
1935年生まれ。東京大学法学部卒業。エール大学法科大学院修士課程卒(LLM)、カールトン大学(米国)名誉法学博士。外務省入省後、条約局、経済局、アメリカ局、米国(2回)、タイ、フランスの大使館に勤務。外務大臣官房人事課長、アジア局審議官、中曽根内閣総理大臣秘書官、外務省条約局長、在マレーシア大使、外務省外務審議官を歴任。1995年9月より2005年8月まで最高裁判所判事。現在は西村あさひ法律事務所顧問弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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