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天然ガスが日本を救う―知られざる資源の政治経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822247027
  • NDC分類 575.59
  • Cコード C2033

出版社内容情報

空理空論、現実離れした議論が横行する環境、エネルギー問題。そこにリアルな認識での議論をと一石を投じた1冊。
著者の結論は明快だ。日本のエネルギー問題と環境問題を一挙に解決する救世主、それは天然ガスである。CO2排出量は石炭火力の3分の1であり、積極的に石炭・重油を天然ガスで代替すれば京都議定書も容易に達成できる。しかも、天然ガスは日本の近隣地域、ロシアも含めた「広域極東」に大量に眠っており、エネルギーの安定供給という観点からも天然ガスが優れている。
したがって、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギーや、最近脚光を浴びているバイオ燃料などは、天然ガスの足元にも及ばない。

ロシアから欧州につながる天然ガスパイプラインに象徴されるように、欧米では天然ガスの利用が盛んである。一方、わが国では天然ガスの利用度が先進国で最低であり、その力に無知である。わが国有数の資源エコノミストである著者が、あまり真面目に取り上げられてこなかった資源である「天然ガス」について一般向けに書き下ろした。ロシアと中国、欧州との天然ガスを巡る綱引きなど、天然ガスの地政学についても詳述している。

内容説明

温暖化対策の「切り札」は天然ガス。わが国で過小評価されている資源の可能性を資源エコノミストが詳細に解説。

目次

第1章 温暖化対策は天然ガスが切り札(発電燃料と産業用エネルギーには天然ガスが理想的;天然ガス利用が進展しなかった理由 ほか)
第2章 日本は天然ガス資源に囲まれている(資源に恵まれた「広域極東」;アジア太平洋で続々発見される大ガス田 ほか)
第3章 天然ガスが動かす国際政治(地政学は天然ガスのためにある;ロシアvs中央アジアvs中国vsEUの天然ガスゲーム ほか)
第4章 これからの国際天然ガス市場(LNG市場のグローバル化;日本の都合に合わせた革新的LNG生産方式 ほか)
第5章 新しい天然ガス資源(北極海の在来型資源;期待できる炭層メタンガス(CBM):米、中、豪では既に大規模商業化 ほか)

著者等紹介

石井彰[イシイアキラ]
(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構主席エコノミスト(石油・天然ガス)。1974年上智大学法学部卒。日本経済新聞記者を経て、石油公団へ。石油・天然ガス(LNG)開発関連業務、国際石油・天然ガス動向調査・分析に従事。ハーバード大学国際問題研究所客員、パリ事務所長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。