選挙の経済学―投票者はなぜ愚策を選ぶのか

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  • サイズ B6判/ページ数 472p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822246099
  • NDC分類 314.84
  • Cコード C0034

出版社内容情報

私たちは自ら正しい政策に背を向け、民主主義を台無しにしようとしている。経済学の視点から民主主義を分析し、投票者の“合理的な非合理”を明らかにした話題作。

目次

序章 民主主義のパラドックス
第1章 集計の奇跡を超えて
第2章 系統的なバイアスを含んだ経済学に関する思い込み
第3章 米国民と経済学者の意識調査(SAEE)
第4章 古典的公共選択と合理的無知の欠陥
第5章 合理的な非合理性
第6章 非合理性から政策へ
第7章 非合理性と供給サイドから見た政治
第8章 市場原理主義VS.デモクラシー原理主義
終章 愚かさ研究の勤め

著者等紹介

カプラン,ブライアン[カプラン,ブライアン][Caplan,Bryan]
1971年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で経済学修士、プリンストン大学院経済学博士修得。現在、ジョージ・メイスン大学准教授(公共選択論、投票の非合理性)

長峯純一[ナガミネジュンイチ]
関西学院大学総合政策学部教授。1958年生まれ。専門は財政政策、公共選択、政策分析。茨城大学人文学部卒業、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(経済学)

奥井克美[オクイカツヨシ]
追手門学院大学経済学部教授。1963年生まれ。専門は公共経済学、公共選択論。慶應義塾大学経済学部卒業、法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

20
2009年発行。みんなで意見を出し合えば良い結論が出る、という集合知の考え方に疑問を呈した興味深い一冊。理屈的にはみんなが正しい情報と専門的な知識を持っていれば集団の結論は良いものになり、民主主義の良さが出る。でも実際は手に入れている情報や専門知識にも差があるし、さらには考え方にバイアスがかかっている。本書は専門家やその分野でそれなりに勉強した(学部生相当のイメージ)人、まったく専門知識がない人でどれくらい考え方に差があるかを実際のアンケート結果から示していて面白い。2024/03/29

hiyu

5
ちょっと読むのが苦行に近かった。バイアスに左右されるのはいつの世でもあることであって、そうなると、個人を焦点に充てた対策は困難になるのかなあとも思う。結局のところ、情報の出所をどうコントロールというか、公平性というかそういう点が必要になるのであって、そうなると情報の出し手も個人だし・・と無限ループに陥っていた。というか、例えば利他性の強化など、集団の共通の土壌をどう発展させていくかに限るのかな。2017/04/01

有子

3
いやーごめんなさい、今の私には難しかった!読み終わった本に登録するのを迷うくらいに飛ばしながらしか読めていない。ただ、本文約400ページをたった6ページ程度で、章を渡って要約してくれた訳者あとがきが大変わかりやすかったです。ありがとうございます。2021/02/05

かーんたや

1
もっと実用的な本かと思った。無駄2019/08/28

shin

1
政治における経済学者の主張。進化心理学者あたりともめそう。2018/03/24

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