出版社内容情報
助け合い精神で拡大してきたインターネットの均衡が、大きく崩れ始めた。通信会社が、GoogleやYouTube、USENなどのコンテンツプロバイダーを「タダ乗り」と糾弾。自分たちのパイプにタダでコンテンツを流し、大もうけしていると批判した。一方、これにコンテンツプロバイダー側は強く反発している。両者の溝は深く、このまま最悪のシナリオに向かえば、「高い・遅い・つながらない」インターネットが現実になってしまう。本書では、「タダ乗り論」の根本にある通信量の急増の現状とインターネットのお金の仕組みを紐解きながら、解決策を探る。
内容説明
Google、YouTube、Skypeはタダ乗りなのか?肥大化するインフラ・コストに、通信会社の不満が爆発。その解決策を探る。
目次
序章 インターネットの均衡が崩れる
第1章 最悪のシナリオ―こんなインターネットは要らない
第2章 インターネットの「お金」の仕組み
第3章 均衡は取り戻せるか
第4章 ブロードバンド大国・日本の特異性
第5章 見えてきたインターネット2.0の世界
著者等紹介
谷脇康彦[タニワキヤスヒコ]
総務省総合通信基盤局料金サービス課長。1984年、郵政省(現総務省)入省。OECD(経済協力開発機構)事務局ICCP(情報・コンピュータ・通信政策)課勤務、電気通信局事業政策課課長補佐、郵政大臣秘書官、電気通信局事業政策課調査官、在米日本国大使館参事官(情報通信政策担当)などを経て、2005年8月より現職。ブロードバンド競争政策を担当。「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」、「ネットワークの中立性に関する懇談会」、「モバイルビジネス研究会」などの事務局を務める。日本経済新聞のWebサイト「Nikkei Net」の「ネット時評」などに寄稿多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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