内容説明
日本にある株式会社、有限会社などの数はおそらく150万社以上。そして、そのほとんどが中小企業、零細企業で、かつオーナー企業です。しかも、大半の会社が戦後設立され、創業オーナーがいまだに社長あるいは会長として「現役」で活躍しています。戦後をつくりあげた彼ら創業経営者たちは、いまや70歳代から80歳代。そろそろ後進に席を譲らねばなりません。ところが、そこで問題です。みなさん創業者ですから、「どうやって会社をひとに継がせればよいか」経験がないのです。そう、いまや、会社をどう継がせるかは、日本企業社会の大問題なのです。あなたの会社、いったいどうしますか。
目次
序章 経営承継について必要な知識とは?
第1章 子や孫が正しく引き継ぐ経営承継
第2章 社内人材を次期経営者に抜擢!有力他社に委ねる!―企業の心とDNAを引き継ぐ後継者を探し出せ
第3章 継ぐべき人が継ぎ、継ぐべきでない人は継がない経営承継―会社も個人も本来在るべき姿を見つめ直すチャンス
第4章 「合理的撤退」「積極的解散」という新しい手法での経営承継―最も難しく、かつ重要な経営判断は「つぶす」という選択
社長の最も重要な仕事は、次の社長を選び育てることである―経営者インタビュー・大竹美喜(アメリカンファミリー生命保険会社創業者・最高顧問)
付録(経営継承の知識(法務編;税務編;実務編))
著者等紹介
河合保弘[カワイヤスヒロ]
司法書士・社会保険労務士。中小企業総務部、診療所事務長、医療法人理事を経て、社会保険労務士・司法書士の資格を取得し、1996年より大阪市において長田・河合市民法務総合事務所を開設。2001年、企業再建コンサルタント協同組合を設立して役員に就任し、現在は新組織である相続・経営承継コンサルタント協同組合を設立中。その他、国家資格専門家として、創業から廃業までの一貫した企業支援活動を業務の中心として現在に至っている
安藤ゆかり[アンドウユカリ]
企業再建コンサルタント協同組合組合員、株式会社アセットパートナーズ社員。1982年ソニー(株)入社。1984年(株)リクルートへ転職。1992年(株)アセットパートナーズ設立に関わる。1994年2004(株)サテライト・コンサルティング・パートナーズを設立、数多くの「相続・事業承継の失敗事例」と「借地立ち退き問題」のトラブル事例を体験。2001年6月企業再建コンサルタント協同組合の設立にかかわり今に至る
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