背水の陣

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822243333
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ぼくのような人間までもが、環境問題を考えなければならなくなった。中古カメラから原発まで、「環境と身体」をゲンペイさんが「哲学」します。

目次

中古省とはなんだろう
パリの古物
ゴミの増長
犬のウンとのつきあい
長崎の路面電車
手抜きウイルスを考える
自分と環境はどこが違うのか
Uターンの兆し
ゴミの原産地を探る
家具と削るとよくなる〔ほか〕

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。日本美術応援団団員。武蔵野美術学校中退、前衛芸術家、千円事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第八十四回芥川賞を受賞。どこにもたどり着けない「無用階段」といった超芸術物件を「トマソン」と命名。宮武外骨、3D写真、中古カメラの火付役でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

15
図書館本。2003年刊。日経BP出版センター 赤瀬川さんが『日経エコロジー』に連載したものを加筆修正したものです。身辺雑記に近く、エコロジーに密接に関係しているかと言えそうでもないのも有るが無駄には一家言あるトマソンの探求者だけあって味わい深い発見に満ちています。リサイクルが万能では無く、リサイクルの為にかえってエネルギーを使い汚染が進む問題に着目して、「まったく人類はしょうがない。いずれ近い将来滅亡するのは目に見えているけど、でもやはり何かの抵抗をせずにはいられない。」と突き放します。リサイクル利権。2023/01/22

猫丸

13
読友さん経由。赤瀬川名義のエッセイはキリがないですね。もともと赤瀬川さんの思考経路はクネクネと曲がりくねってはいても意外にクリアカットで、的確な比喩表現でもって事物を直接照らすことに長けている。表面に現れた記述は言わば「アタマ方面」の明晰さをもっていて、語彙の豊富な中学生が「50字で要約せよ」といわれても困らない文章なのだ。そして要約してしまうと結構ありきたりな内容に見えるが、油断してはいけない。説得の技術がズバ抜けているから結果的に丸め込まれてしまう。どうもこの人にはかなわない。2021/03/24

tama

6
図書館本 赤瀬川さんファン 99年日刊エコロジーの連載文 赤瀬川さんが「わざわざ」エコロジー書く?って思った。苦慮されたようで前書きが4章もある。助走付けないといかんかったようだ。でも走り出すと(赤瀬川さんが走ってる姿想像できんけど)、景色が赤瀬川さん的なので心地よく興味惹かれる。使い捨てな進歩思想にうんざり、まあこんなとこな家具は鉈で斫ると切れ味が出る、頭と心の問題など。頭は心を考えにくいは、あ、と思った。章ごとに写真が載ってて一言文が付いてるが、頭系の言葉だった。2020/08/22

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