内容説明
いつも、あなたは騙されている!粉飾会計バスターが手ほどきする悪い企業の悪い手口を見破る方法。
目次
第1部 基礎編(いつでも誰かを騙すことができる;探せば見つけることができる;粉飾を探す)
第2部 七つの粉飾(早すぎる収益の計上、または質的に問題のある収益の計上;虚偽の収益を計上する;一回限りの利得で利益を急増させる;当期費用を将来または過去の会計期間に移す;負債を計上しないか、不適正に減額する;当期収益を将来の会計期間に移す;将来の費用を特別費用処理として当期に移す)
第3部 粉飾発見のテクニック(データベース検索;財務報告書分析)
第4部 問題領域(企業買収会計のトリック;収益計上)
第5部 回顧と展望(財務粉飾の歴史;粉飾との戦いの先導者たち;エンロン事件の顛末)
著者等紹介
シリット,ハワード・M.[シリット,ハワードM.][Schilit,Haward M.]
博士(ph.D)、公認会計士(CPA)。元アメリカン大学教授で、現在は独立の財務調査機関で、会計粉飾を発見するのに主導的な役割を果たしている財務調査・分析センター(The Center for Financial Research and Analysis=CFRA)所長。その活動はウォールストリート・ジャーナル、ビジネス・ウィークなどで紹介されている
菊田良治[キクタリョウジ]
翻訳家。1938年生まれ。一橋大学経済学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
5
粉飾決算が中心ですが、これを読んでみると、日本の場合に比べてはるかに規模が異なるし、様々な手口があるのだということがわかります。これを読むと日本も今後このような手口が増えていくと思われます。2014/04/04
ねぎとろ
2
会社で経理を担当していたり、会計をかじった人が読むと面白いと思う。複式簿記というのが実によく出来たシステムであることを改めて認識させてもらった。2012/12/08
nutts
1
巨大企業の事例でも、驚くほど手口はシンプル。逆に、企業ブランド故に周囲の健全な猜疑心が鈍るのか。会社の格が上がっても、人は簡単には変わらないわけだから、日頃から経年で人をみるのが利くのかな。なるほど、銀行が賀詞交換会やるわけだ。2015/02/25