内容説明
「ポケットモンスター」はどうやって生まれたのか?どうして、ゲームに、漫画に、アニメに、映画に進化できたのか?なぜ、世界中の子供たちのハートをつかみ、成功したのか?プロデューサー自ら筆を執り、当事者の肉声でつづる初めてのビジネス・ストーリー・ブック。独占!クリエーター・田尻智オリジナルインタビュー付き。
目次
第1章 誕生(ゲームクリエーター;任天堂;プロデューサー ほか)
第2章 ブレイク(リリース;『コロコロコミック』;PCG~ポケモンカードゲーム ほか)
第3章 アメリカ(サンフランシスコ;ラジオシティ・ミュージックホール;シアトル)
第4章 ポケモンワールド(ポケモン2001;田尻智ワールド~ロングインタビュー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猪子
6
昨今妖怪ウォッチに押され気味のポケモン。かくいう私も最近は妖怪ウォッチに浮気気味です。ふと、図書館にて「ポケモン」で検索して出てきたのがこちらの本。ストーリーとあったので小説かな、と思いましたが内容はビジネス書(というよりポケモンの歴史書?)任天堂や、田尻さんの生い立ち、アニメ化、海外進出など多岐に渡ります。ボリュームもかなりあり読み応えも十分です。メガシンカがどうしても解せなかった私ですが、初期に生み出したポケモンへの愛故なのかと、少し考えを改めた所存でございます。2015/03/01
テッテレこだち
4
小学館サイドから見たポケモンのビジネス展開についての本が日経BPから出ている、という変わり種。比重としては久保氏の関与が大きいアニメの分量が特に重たく、いわゆるポリゴンショックにも触れている他、2000年時点でのアメリカ展開等にも触れている。懐かしい話題もたくさんあり、子どもも読めるビジネス書という目論見のためか全体的には読みやすいが、アニメ化が決まったくだりなどでなぜか涙ぐんでしまったくらいにはなんか突然詩的になる不思議な文体だった。2024/10/05
yahiro
4
★★★★☆ ポケモンの誕生から、ブレイク後までをまとめた書籍。ポケモンファンはもちろん、当時を生きていた人なら誰が読んでも楽しめるのではないかと思う。ブレイク後の話ももちろん面白かったけれど、誕生前のアイデアや、開発の行き詰まりなどはなかなかリアルでとても面白かった。難点は、非常に長いというところでしょうか。でもスラスラ読めます。2022/02/06
てながあしなが
3
前書きから引き込まれる。囲碁の勝敗が気になってるうちに気づいたら読了していた。結果は……。担当編集、柳瀬博一さんだったのね。2022/05/10
葉
3
なぜこの本が社系にあったのか謎である。ポケットモンスターの始まりはカプセルモンスターだったらしい。ゲームフリークの土台を作る上での問題点や葛藤、面白話、人物の特性が書かれている。ゼビウスの色もあるとしている。オタマジャクシからニョロモが出来るという誕生過程なども面白かった。元々は期待されないソフトでマリオなどと比べても見劣りするとされていた。デバックプログラミングの影響でミュウが出るソフトと出ないソフトがあったらしい。ゲームから漫画や映画に派生した過程についても書かれている。2014/12/17