内容説明
企業のビジョン、組織のフラット化、コストダウン戦略、総合的品質経営（ＴＱＭ）、リエンジニアリング…９０年代は、新しい経営理念や経営手法が次々と押し寄せる「流行の波乗り」の時代だった。しかし、一部の華々しい成功例の陰で、ほとんどの企業は無惨な失敗に泣いている。両者の違いはなにか。それは、自分の頭で考え抜き、決断し、実践し、結果に責任を負う勇気を経営者が持っているかに尽きる。人から借りた安直な解答は役に立たない。原点に返れ。気鋭の女性経営コンサルタントが豊富な実例と巧みな比喩を交えながら論ずる、ビジネスの不変の真理。そして随所に引用された古今東西の名言。巻末には「ビジネス用語 悪魔の辞典」を収録。
目次
第１部 どっちへ行けばいいのか―おおよその方向を定める
第２部 逆ピラミッド時代の生き方―総力を結集する
第３部 エンパワーメントの陥穽―ひとりひとりの行動力を高める
第４部 曇りガラスを通して―顧客はほんとうに何を望んでいるか
第５部 やわらかな論理―顧客の心を反映した企業戦略とは
第６部 安易に答えを求める傾向―教科書の答えはどこまで役に立つか
まとめ 飛行士の技術―安易に答えを求める時代に、経営する勇気を見直す
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