出版社内容情報
人々の目に触れることがない、精神科単科病院の「身体合併症病棟」。ここで、どのような人が生き、そして死んでいくのか人々の目に触れることがない、精神科単科病院の「身体合併症病棟」。
ここがどのような場所で、どのような人が生き、そして死んでいくのか
精神医療は、一般にも医療の中でもタブー視されているのではないかと考えます。本書は、少しでも精神医療を知るきっかけにしてほしいと、日経メディカルOnlineで執筆したコラムをまとめました。
・なぜ、長期間退院できないのか。
・なぜ、精神科医が身体疾患を診るのか。
・なぜ、転院を断られるのか。
・なぜ、家族は治療を拒否するのか。
・なぜ、精神科病院は人里離れた場所や山の麓に多いのか。
精神科単科病院で亡くなっていった人たちの人生や、家族・友人との人間関係を通して、精神科疾患を有する人の日常や精神科医療の実際を描き出すと同時に、胃瘻造設や延命治療の是非、誤嚥性肺炎、患者家族への説明の難しさなど、終末期医療に共通する医師の悩みも吐露されています。
特別編として、相模原障害者施設殺傷事件についても書き下ろしています。
序 章 「死は希望だ」
第1話 2つの腫瘍と1つの死。その日、彼女は拒絶した
第2話 死してなお枕元に立つ
第3話 その死に誰が寄り添うか
第4話 説明が足りない!
第5話 履かずの靴下
第6話 精神科医は黙って身体管理
第7話 「無理な延命はしないで」の顛末
第8話 精神医療の闇の深さ
第9話 死は誰にも避けられないものとは知りながら
第10話 寝た子を起こすか起こさぬか
第11話 静かな諦念
第12話 どちらも本心である
第13話 最後に残るは生きる本能
終 章 闇の中に見捨てられた命 ?比叡の空高く?
特別編 相模原障害者施設殺傷事件と精神科医療
東 徹[ヒガシ トオル]
内容説明
死は希望だ―一介の若手精神科医の独白。人々の目に触れることがない精神科単科病院の「身体合併症病棟」。ここがどのような場所で、どのような人がどう生き、そして死んでいくのか。精神科疾患を有する人の日常や精神科医療の実際、胃瘻造設や延命治療の是非、誤嚥性肺炎、患者家族への説明の難しさといった終末期医療における課題を描き出す。精神医療の入門としても最適な1冊。
目次
2つの腫瘍と1つの死。その日、彼女は拒絶した
死してなお枕元に立つ
その死に誰が寄り添うか
説明が足りない!
履かずの靴下
精神科医は黙って身体管理
「無理な延命はしないで」の顛末
精神医療の闇の深さ
死は誰にも避けられないものとは知りながら
寝た子を起こすか起こさぬか
静かな諦念
どちらも本心である
最後に残るは生きる本能
著者等紹介
東徹[ヒガシトオル]
精神科医。2006年、京都大学医学部卒。高知医療センターでの初期研修を経て、京都大学医学部附属病院、大阪赤十字病院精神神経科に勤務。2012年より現職の精神科単科病院に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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