出版社内容情報
1000件以上の看護師支援に携わってきた著者が、看護管理者の心得や役割をわかりやすく解説
1000件以上の看護師支援に携わってきた著者が、看護管理者の心得や役割をわかりやすく解説
管理者のこんな『困った!』に応えます。
-- 職員が患者から暴力を受けた
-- 職員の無断欠勤続く
-- 「辞めたい」と相談を受けた
看護職場のメンタルへルスを守るために、日ごろから取り組むべき予防策は?
メンタルヘルス不調者にどのように関わればよいのか
本書は、日経メディカルAナーシングの好評連載から具体的な事例と共に紹介します。メンタルヘルスに不調を抱えたスタッフを、看護主任や師長はどう支援すればよいのか。日ごろの予防策から休職者対応まで、リエゾンナース(精神看護専門看護師)が豊富な事例とともに対応法を解説します。
◆看護管理者が対応に悩む事例
医療現場で不安を抱える看護師たち
●「組織に大切にされていない」と訴える5年目看護師
●「働き続けるイメージが湧かない」と訴える新人看護師
●自分の判断に自信が持てなくなった訪問看護師
メンタルヘルス不調のサインがみられたら
●新人看護師が突然、無断欠勤。音信不通に
●患者の暴言を機に、男性患者に関われなくなった看護師
管理者が知っておきたい疾患の理解と対応法
●先輩の叱責で、出勤できなくなった新人看護師
●病気休暇中のはずの看護師、SNS上では旅を満喫
●「変わった人」のレッテル貼られた新人看護師
●首を吊っている患者を発見したベテラン看護師
復職支援を成功させるには
●3カ月休職していた看護師「仕事ができるか、不安で仕方ない」
●異動をきっかけに休職し、復職後も休みがちな中堅看護師
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本書は、看護師への支援に特化した内容です。看護管理者の視点(ラインによるケア)から、職場のメンタルヘルスを守るために日ごろから何をすべきなのか、メンタルヘルス不調者にどのように関わればよいのかについて紹介しています。看護師が働く現場でよくある事例を挙げ、これまで培ってきた実践を基に対応法を提示しました。
看護管理者の皆さんが本書を活用し、ラインによるケアを実践していただくことで、1人でも多くの看護師が元気に働けるようになることを願ってます。(本書「はじめに」より)
【第1章】医療現場では今、何が起きているのか
1.ストレスフルな環境に置かれたナースたち
激変する医療現場で疲弊する看護師
2.支援が必要なケースは増えているのか
看護基礎教育と卒後教育のギャップ
“今どき”の若者のメンタリティ
メンタルヘルス支援は最大のリスク管理
3.キャリア発達を支援する関わりを
働く人だけの問題ではなく組織の問題
【case1】「組織に大切にされていない」と訴える5年目看護師
【case2】「働き続けるイメージが湧かない」と訴える新人看護師
1月に成長を振り返る
【case3】自分の判断に自信が持てなくなった訪問看護師
訪問看護師が置かれた状況
【第2章】職場のメンタルヘルスを守るために
1.ストレスチェック制度とは
労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止
■資料:職業性ストレス簡易調査票
ストレスチェックの結果の生かし方
2.日ごろからストレスマネジメントに取り組む
メンタルヘルス支援は3段階で
ストレスとは何か?
ストレス反応にはどのようなものがあるか
ストレスコーピングを身につける
■コラム:「感情や気分を静めるための方法」
【case4】新人看護師が突然、無断欠勤音信不通に
3.パワーハラスメントや暴力・暴言対策
「暴力」の定義とは?
日常業務の中でも体験する「惨事ストレス」
【case5】患者からの暴言を機に男性患者に関われなくなった看護師
「精神的暴力」の加害者への対応の難しさ
加害者への具体的な対応は?
組織全体で暴力に対する取り組みを
4.ストレスチェック制度は看護師に有効か
【第3章】管理者が知っておきたい疾患の理解と対応法
1.「仕事上の困難の軽減」を目指す
2.適応障害
治療的アプローチは病態の理解から
【case6】先輩の叱責で出勤できなくなった新人看護師
ポジティブサイコロジーが職場風土を変える
3.うつ病
仕事の効率を下げ自殺リスクを高める
4.新型うつ・非定型うつ病
【case7】病気休暇中のはずの看護師SNS上では旅を満喫
5.自閉スペクトラム症の傾向のあるケース
【case8】職場で「変わった人」のレッテルを貼られた新人看護師
自閉スペクトラム症への理解
6.急性ストレス障害(反応)
【case9】院内で首を吊っている患者を発見したベテラン看護師
【第4章】復職支援を成功させるには
1.休職時から職場復帰までの支援の流れ
2.職場復帰を実現するための対応
休職開始時の関わり
休職中の関わり
復職のタイミングのアセスメント
病棟スタッフに求められる配慮
復職プログラムのポイント
3.事例から学ぶ復職支援の実際
【case10】3カ月休職していた看護師「仕事ができるか不安で仕方ない」
復職プログラム運用のコツ
Kさんの復職プログラムの解説
病棟スタッフにもルールを周知
それぞれの部署に合ったプログラムづくりを
【case11】異動をきっかけに休職し、復職後も休みがちな中堅看護師
4.最高の復職支援とは
武用 百子[ブヨウ モモコ]
内容説明
1000件以上の看護師のメンタルヘルス支援に携わってきた著者が、事例を基にわかりやすく解説。職員の無断欠勤が続く、職員が患者から暴力を受けた、「辞めたい」と相談を受けた―管理者のこんな「困った!」に応えます。
目次
第1章 医療現場では今、何が起きているのか(ストレスフルな環境に置かれたナースたち;支援が必要なケースは増えているのか;キャリア発達を支援する関わりを)
第2章 職場のメンタルヘルスを守るために(ストレスチェック制度とは;日ごろからストレスマネジメントに取り組む;パワーハラスメントや暴力・暴言対策;ストレスチェック制度は看護師に有効か)
第3章 管理者が知っておきたい疾患の理解と対応法(「仕事上の困難の軽減」を目指す;適応障害;うつ病;新型うつ・非定型うつ病;自閉スペクトラム症の傾向のあるケース;急性ストレス障害(反応))
第4章 復職支援を成功させるには(休職時から職場復帰までの支援の流れ;職場復帰を実現するための対応;事例から学ぶ復職支援の実際)
著者等紹介
武用百子[ブヨウモモコ]
和歌山県立医科大学保健看護学部精神看護学准教授。精神看護専門看護師。1991年北里大学看護学部卒業。北里大学病院、日本赤十字社和歌山医療センターを経て、2000年兵庫県立大学看護学研究科修了。和歌山県立医科大学附属病院でリエゾンナース(リエゾン精神看護専門看護師)として活動を開始し、患者・家族へのケアと併行して、看護師のメンタルヘルス支援にも携わる。08年から和歌山県立医科大学保健看護学部精神看護学講師、15年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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