稼げる農業―AIと人材がここまで変える

個数:
電子版価格
¥1,320
  • 電子版あり

稼げる農業―AIと人材がここまで変える

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年07月25日 07時47分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784822236946
  • NDC分類 611.7
  • Cコード C0034

出版社内容情報

農業生産法人や農業に参入した企業経営者らの話を通じて、日本農業が海外でも競争力を持つために必要なことは何かを明らかにする。担い手の高齢化や生産額の減少など、日本農業の弱体化が指摘されて久しい。
これに対し、第二次安倍政権は「強い農業」を成長戦略の柱に位置づけ、様々な改革を行い、
自民党の小泉進次郎・農林部会部会長が進める全国農業協同組合連合会(JA全農)
の改革は大きな注目を集めた。
一方、現場の生産者は着々と改革を進め、大きな成果を挙げている。
カギとなるのは、人材の育成とIoTやロボット、AI(人工知能)などのテクノロジーだ。
農業の担い手を「経営者」として育て、テクノロジーを駆使して生産性アップを実現し、
「稼げる農業」を実現している。
本書では、こうした農業生産法人や農業に参入した企業経営者らの話を通じて、
日本農業が海外でも競争力を持つために必要なことは何かを明らかにする。
本書は2017年1月開催のシンポジウム「農業イノベーション2017?日本の農業を成長産業にするために?」
を再構成したものだが、ここに日本農業の現状を把握するのに不可欠の基礎データなど、
豊富な図版を加えた。
この1冊で日本農業の「今の姿」がわかりやすく概観でき、新規参入を考える経営者や
ビジネスパーソン必須のものとなっている。


はじめに

【第一章】 農業の人材強化

 今こそ農政新時代の礎を築く時
 自民党農林部会長 小泉進次郎氏
   ・「経営」「生産管理」「生産」人材をそれぞれ育成
   ・女性の活躍は不可欠
   ・東京オリンピック・パラリンピックで国産食材を出せない?
   ・国際認証の取得で「国産神話」の打破を
   ・「その気になればできること」をやる

 経営者、管理者、作業者に分けて人材育成
 グリンリーフ代表取締役社長 澤浦彰治氏
   社内託児所を設置、子育てしながら農作業が可能に

 「人を育てる人」を育てる
 サラダボウル代表取締役 田中進氏
   週休2日制を導入、年2回ボーナスも

 「自産自消」できる社会を目指し人づくり
 マイファーム代表取締役 西辻一真氏
   全国に散らばる「大学校」卒業生

 若い農業人の力で新たな取り組み推進
 セブンフーズ代表取締役 前田佳良子氏
   野菜くずを飼料化、食品リサイクルのループを構築

 ◆ディスカッション◆ 
 農業の人材強化に向けて
   ・「思い」「理念」の共有が重要
   ・新規就農者はやりたい農業を素直に実践してくれる
   ・ものづくりとひとづくりが両立してこそ強い会社になる
   ・平均年齢32歳、若い人をひき付けるコツとは
   ・国際認証を取得した農場は投資の対象にもなる
   ・農業界に近寄りすぎず経済界、産業界のノウハウを持ち込む
   ・AIやIoTの活用に期待
   ・世界を舞台に面白い仕事ができる産業


【第二章】 農業のグローバル化

 商流づくり強化で2019年に輸出額1兆円
 衆議院議員 自民党農林部会部会長代理 福田達夫氏
   食品産業に巡るお金の量が減っている

 豊富な品種を武器に台湾から世界へ
 青森県りんご輸出協会事務局長 深澤守氏
   日本の若者はリンゴを食べなくなった

 和食ブームに乗ってコメの輸出拡大を狙う
 神明代表取締役社長 藤尾益雄氏
   北欧でパックご飯が売れる

 マーケットインの発想で産地を指導・育成
 全国農業協同組合連合会(JA全農) 営農販売企画部次長(農畜産物輸出担当次長) 上野一彦氏
   リレー出荷で棚を長期間確保

 ◆ディスカッション◆
 農業のグローバル化を進めるために何が必要か
   ・生産者が輸出国の現場をよく知ることが重要
   ・「日本版ソペクサ」創設、日本の食文化を海外に売り込み
   ・輸出拡大には人材育成が急務


【第三章】 ICTを活用したスマート農業

 ICTベンダーの枠を超えスマート農業に挑戦
 富士通執行役員イノベーション企画・推進本部長 蒲田顕久氏
   ベトナムへのスマート農業拡大も

 ICTでムリ・ムラ・ムダを排除し規模拡大
 新福青果代表取締役社長 新福秀秋氏
   栽培のノウハウやルールをナレッジ化

 農業人口の減少をチャンスに変える
 日本総研創発戦略センターシニアスペシャリスト(農学) 三輪泰史氏
   スマート農業は匠の「目」「頭脳」「手」を代替

 ◆ディスカッション◆
 スマート農業で生産性の高い農業を目指す
   ・従来の農業はコスト管理すら不十分だった
   ・農場ごとに決算書を出し利益率を改善
   ・ベテランも新米も役割分担をしながら分業できる
   ・ICTは万能ではない、農業のプロとタッグを組む
   ・自動走行や無線の規制緩和が課題
   ・過疎地域は農業経営者にはチャンス


【第四章】 流通構造改革【PART1】

 生活者目線でコメ市場を改革
 アイリスオーヤマ代表取締役社長 大山健太郎氏
   ・コメは「商品」ではなく「製品」のままだった
   ・東北のおいしいコメを全国に届けるには
   ・10万円超の高級炊飯器が売れるのはなぜか?
   ・「簡単」「便利」「おいしい」を追求
   ・低温製法でつくったコメをパック米、餅にも

 コメの生産コスト半減に挑戦
 コマツ取締役会長 野路國夫氏
   ・コメの生産コスト半減に挑む
   ・生産量のカギを握るのは「均平度」
   ・科学的にデータを取り分析する
   ・ベンチャー企業の設備でコスト削減
   ・トマトの通年栽培に挑戦
   ・間伐材をバイオマスに活用
   ・利益重視の農業経営へ転換を

 ◆ディスカッション◆
 日本の農業は伸びしろが大きい
   ・オープンイノベーションが大事
   ・大規模化だけでなくブランド化も必要

【第五章】 流通構造改革【PART2】

 「農家の手取り最大化」に挑戦
 全国農業協同組合連合会(JA全農) 営農販売企画部部長 久保省三氏
   水稲の労働コストを減らす「鉄コーティング直まき」

 農薬・種苗のイノベーションで日本農業を強化
 シンジェンタジャパン代表取締役社長 篠原聡明氏
   バレンショの新技術と袋詰め効率をアップさせるリーフレタスの開発

 商品の付加価値を増し競争力を向上
 オイシックス代表取締役社長 高島宏平氏
   「トロなす」に「ピーチかぶ」、独自のネーミングでヒット

 利益の源泉は農業生産にこそある
 グリンリーフ代表取締役社長 澤浦彰治氏
   消費者への「エデュケーション」も大事

 ◆ディスカッション◆
 農業のコスト競争力をいかに高めるか
   ・サイトの中の掲載位置で需要を調整
   ・異常気象には総合的な取り組みが必要
   ・生産・供給を安定させる連携が競争力向上につながる
   ・年収1億円超の農家も
   ・匠の技を形式知として日本の農業の力に変える

日経ビジネス[ニッケイビジネス]

内容説明

企業や農業生産法人の経営者が最先端の事例で“稼ぎ方”を紹介!

目次

第1章 農業の人材強化(今こそ農政新時代の礎を築く時―自民党農林部会長・小泉進次郎氏;経営者、管理者、作業者に分けて人材育成―グリンリーフ代表取締役社長・澤浦彰治氏 ほか)
第2章 農業のグローバル化(商流づくり強化で2019年に輸出額1兆円―衆議院議員・自民党農林部会部会長代理・福田達夫氏;豊富な品種を武器に台湾から世界へ―青森県りんご輸出協会事務局長・深澤守氏 ほか)
第3章 ICTを活用したスマート農業(ICTベンダーの枠を超えスマート農業に挑戦―富士通執行役員イノベーション企画・推進本部長・蒲田顕久氏;ICTでムリ・ムラ・ムダを排除し規模拡大―新福青果代表取締役社長・新福秀秋氏 ほか)
第4章 流通構造改革(PART1)(生活者目線でコメ市場を改革―アイリスオーヤマ代表取締役社長・大山健太郎氏;コメの生産コスト半減に挑戦―コマツ取締役会長・野路國夫氏 ほか)
第5章 流通構造改革(PART2)(「農家の手取り最大化」に挑戦―全国農業協同組合連合会(JA全農)営農販売企画部部長・久保省三氏
農薬・種苗のイノベーションで日本農業を強化―シンジェンタジャパン代表取締役社長・篠原聡明氏 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐治駿河

31
前半は政治家の戯言。中盤のICTの話あたりは活用できる部分もあれば、実際には収益が上がっていない箇所もあると記載があり、夢と現実の両方が書かれています。また、アイリスオーヤマの手法は営業部門が中心となってマーケティングから実績に結び付けたれ例ですね。逆にコマツの手法は生産技術の考え方から実績に持って行った例ではないでしょうか?私は技術屋なのでアイリスオーヤマの考え方は新鮮でしたね。「製品」ではなく「商品」とする思考は大切ですね。私はどうしてもコマツのような視点で物事を考えてしまいます。勉強になりました。2024/06/04

Meme

14
知らない会社をいくつか知れて良かったです!トラクターなんかも運転技術がハンドルからコントローラーへと主流が変わっていくのかもしれませんね😅2023/08/12

jorge70

10
農業は保護の対象という位置づけが長らく続きほかの業種では当たり前な事業の効率化がないがしろにされてきた。そのため日本の農業は国際競争力を失うこととなった。特に米については非効率な兼業農家が温存され、弱体化が著しい。日本米の価格は、米国産、中国産、ベトナム産の2-3倍の価格である。今後日本の人口は減少に向かい、米余りは加速するであろう。一方、海外では、和食ブームに火がつき、日本食レストランは倍増した。米の輸出ビジネスにチャンスが到来している。ICTにより非熟練者でも高度な判断が可能になり競争力の強化が可能。2017/07/29

スダタロー

4
2017年1月開催のシンポジウム「農業イノベーション2017~日本の農業を成長産業にするために~」を再構成した本著。 アイリスオーヤマ大山社長の「今の日本の農家がやっていることは大規模家庭菜園に近い」という発言がハッとさせる。農業の構造の変革が地道に進んでいることを感じました。生産者には、経営学、ictなどこれまで未知だったことをどんどん吸収していくことが求められており、流通業者等がどんどん参画していくことが必要なのではないかと思いました。2017/07/17

もけうに

3
農業というと、貧しい、牧歌的、美味しいものを作る…といった固定的なイメージがあるが、ビジネスとして捉えることで、農家所得向上、国際競争力を高めることになることがわかった。手間暇かけ、身を粉にして美味しいものを作る…という志だけでは続かない。きちんと休めて、儲かり、効率的。だからこそ美味しくて安全な作物を作ることができる。2022/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11777203
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品