誰がアパレルを殺すのか

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誰がアパレルを殺すのか

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822236915
  • NDC分類 589.2
  • Cコード C0034

出版社内容情報

この1冊を読めば、アパレル産業の「今」と「未来」が鮮明に見える。

内容説明

大きな転換期を迎えたアパレル業界。この産業を衰退に追いやった“犯人”は誰か。サプライチェーンをくまなく取材し、不振の真因を、ついに突き止めた!

目次

第1章 崩れ去る“内輪の論理”(アパレルの墓場に見た業界の病巣;中国依存で失ったモノ作りの力;「売り場の罪」を背負うSCと百貨店;「洋服好き」だけでは、やっていけない;そして、勝ち組はいなくなった)
第2章 捨て去れぬ栄光、迫る崩壊(ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション会長 尾原蓉子氏「変わらなければアパレル業界は滅ぶ」;ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正氏「もう、“散弾銃商法”は通用しない」)
第3章 消費者はもう騙されない(既存勢力が恐れる米国発の破壊者;「買う」から「手放す」までネットで完結;大量生産の逆をいく「カスタマイズ」)
第4章 僕らは未来を諦めてはいない(国内ブランドだけで世界に挑む;オープン戦略で世界市場を切り拓く;服を売ることだけが商売になる;「来年にはゴミになる」服を作らない)

著者等紹介

杉原淳一[スギハラジュンイチ]
1981年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2005年日本経済新聞社に入社し、大阪経済部でアパレル・スポーツ用品業界などを取材。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や金融庁などを担当。2015年4月、日経BP社に出向し、「日経ビジネス」記者。2016年秋からアパレル業界を中心に取材を進める

染原睦美[ソメハラムツミ]
1981年生まれ。中央大学文学部卒業。2004年に日経BP社に入社し、「日経パソコン」に配属。2009年「日経ウーマンオンライン」の立ち上げに携わった後、2013年4月から「日経ビジネス」記者。ネットサービス関連、アパレルなどの担当を経て、2017年春から日用品・化粧品業界を中心に取材する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

145
まあまあ。当たり前だけど、アパレル業界にいる人以外かおもしろく感じるかは微妙。タイトルは『誰が本を殺すのか』をもじっていて、まさに粗製乱造を繰り返しているがゆえに自らの首を絞めている産業の問題点は出版と似ているし、おそらく日本経済全体の問題として捉えることもできるけれど、特に後半は個別企業の取り組みだったりがメインなので、読み飛ばしてしまう箇所が多かったかな2019/11/25

ゼロ

94
誰がアパレルを殺すのか?の答えは、自分自身だと感じた。アパレル業界には詳しくないが、崩れ去る内輪の論理では、過去の栄光にしがみ付いていたら、業界が崩壊したと書かれていた。アパレル業界は、大量生産をし、ブランドを乱発させ、消化仕入れの百貨店有利に溺れ、販売員を消費し、商社から言われるまま作るのでトレンドを生むことができず、インターネットに乗り遅れたのが要因となっている。消費者のことは考えず、服の値段を吊り上げていけば、人が離れるのは当然のこと。今はゾゾタウンなど新しい切り口で業界を切っていく必要がある。2019/01/15

あすなろ

78
中間層が服を買わなくなった。本当にそうか?買う時間がないことや費やす金額が不当だと思っていないか?他の業界の変革も併せ俯瞰し。服はネットで買い、レンタルされ、中古品として流通している。また、焼き畑農業的という言葉がある。若しくは、柳井氏の表現を借りれば散弾銃を打ちまくる様。確かにアパレル自体の値段は下がったが、SC・アウトレット・百貨店に同じような商品が溢れ、大阪西成のバッタ屋に服が溢れるのは何故?負のサプライチェーンと本書にて表現されたアパレルの現状を知る必要がある。その点に興味ある方の入門書に最適。2020/07/26

マエダ

77
エバーレーンのビジネスモデルは非常に興味深い。アパレル業界に関わらず業界のアンチテーゼをうまく掲げた企業は成功云々よりも他人事だが面白い。2017/08/08

Tenouji

41
この業界の人間ではないが、新たな挑戦をしてる企業など後半の紹介が面白かった。ITを利用する、ってのは業務プロセスをバラバラにして再構築することなんだよね。それが、スマホやIoTまで拡がり、個人や詳細なプロセスまで組み立て直すことが可能なった。そこに挑戦するフィールドがある。このあたりのセンスがないと、いくらIT関連のキーワードを並べても、既存の視点で話してる人の構想って響かないな。いずれにせよ、既存の視点を否定しないと変われないということは、基本的には変われないんだよな、どの業界でも。2018/01/30

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