経営とデザインの幸せな関係

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経営とデザインの幸せな関係

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822235802
  • NDC分類 675
  • Cコード C0034

出版社内容情報

現状把握から、ブランド組み立て、コミュニケーション設計、流通への働きかけまで中川政七商店のメソッドを初めて全公開
「会社の現状把握」から「ブランドの組み立て」「コミュニケーション設計」「流通への働きかけ」まで中川政七商店のメソッドを初めて全公開!!
日本初・ものづくり企業のための ブランディング×デザイン×経営の教科書。

旧態依然とした家業を継ぎ、13年で売り上げを10倍に伸ばした中川淳・十三代社長。各地の工芸メーカーに特化した経営コンサルティングを手掛け、数々の成功事例をつくってきました。本書では、著者がこれまでの過程で蓄積した中小ものづくり企業のノウハウを初めて体系化。入り口の経営診断から商品企画、デザインマネジメント、販路開拓まで、すべてのノウハウを公開します。

「国には、できない。
 その土地の工芸力は、この男に、まかせなさい。」 
         ――編集工学研究所所長 松岡正剛

「読んだ人と読まない人で、
 これほどまでに差がつくであろう本は珍しい。」 
        ――good design company代表 水野学

「格好良いデザインと、売れるデザインの違いとは!?
 ブランディングとは!?」       ――中田英寿


<主な内容>
1 会社を診断する
  “会社のことを正しく知る”ことは基本中の基本。決算書の読み方をはじめ、
  ポイントを押さえ、会社の数字が理解できるようになる方法を解説します。
2 ブランドをつくる
  ブランドとして認められる結果を意図して能動的に「ブランドをつくっていく」というのが
  ブランディングです。ブランドづくりの根本の考え方、手順を解説します。
3 商品をつくる
  大切なのは、ものづくりに関わるすべての人が商品開発全体のフローを理解し、
  共通言語を持つこと。新商品開発フローや必要な考え方、押さえておくべきポイントを解説します。 
4 コミュニケーションを設計する
  ブランドや商品は、それらがすべてお客さんに「伝わって」初めて意味を成します。
  営業戦略や流通戦略、販促・PRなどを総合的に考え、戦略を設計する方法を解説します。
5 対談
  嶋 浩一郎(博報堂ケトル 代表取締役社長)× 中川 淳


まえがき
1 会社を診断する
1-1 現状把握
1-2 中期経営計画

2 ブランドをつくる
2-1 ブランドの建て付け
2-2 ブランドの組み立て
2-3 ブランドの仕上げ

3 商品をつくる
3-1 商品政策
3-2 商品企画
3-3 知財
3-4 デザイン
3-5 設計
3-6 上代決定
3-7 予算と初期製造金額

4 コミュニケーションを設計する
4-1 コミュニケーション設計とは
4-2 コミュニケーションを設計する
4-3 コミュニケーション設計のコツ
4-4 コミュニケーションとして「流通」を考える

5 対談
嶋 浩一郎(博報堂ケトル 代表取締役社長)× 中川 淳(中川政七商店 代表取締役社長 十三代)


中川淳[ナカガワジュン]
中川 淳(中川政七商店 十三代)1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任。「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。初クライアントである長崎波佐見町の陶磁器メーカー有限会社マルヒロでは、新ブランド「HASAMI」を立ち上げ空前の大ヒットとなる。2015年には、独自性のある戦略により高い収益性を維持している企業を表彰する「ポーター賞」を受賞。「カンブリア宮殿」などテレビ出演のほか、経営者・デザイナー向けのセミナーや講演歴も多数。著書に『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』『ブランドのはじめかた』『ブランドのそだてかた』(日経BP社)、『小さな会社の生きる道。』(CCCメディアハウス)。

目次

1 会社を診断する(現状把握;中期経営計画)
2 ブランドをつくる(ブランドの建て付け;ブランドの組み立て ほか)
3 商品をつくる(商品政策;商品企画 ほか)
4 コミュニケーションを設計する(コミュニケーション設計とは;コミュニケーションを設計する ほか)
5 対談(嶋浩一郎(博報堂ケトル代表取締役社長)×中川淳(中川政七商店代表取締役社長十三代))

著者等紹介

中川淳[ナカガワジュン]
1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任。「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。初クライアントである長崎県波佐見町の陶磁器メーカー有限会社マルヒロでは、新ブランド「HASAMI」を立ち上げ空前の大ヒットとなる。2015年には、独自性のある戦略により高い収益性を維持している企業を表彰する「ポーター賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kentaro

22
新潟のニットメーカーのサイフクは、当初、雑貨ブランドという総合ブランドをつくるつもりだったが、競合が一気に増えることを避け、ポンチョで単品ブランドをつくることにした。新潟には防寒防雪の民具である蓑が存在していたため、伝統という強みを活かし、蓑の現代版としてのポンチョブランド「mino」を立ち上げた。ブランドの名づけとしてのネーミングは、そのブランドのありようを連想させるものが良い。たとえば前述のポンチョブランド「mino」は、ブランドストーリーも商品そのものも想起させる名づけとして素晴らしいものである。2019/04/10

hana87

9
中川政七さんの事業再生コンサルの本は、どれも平易な言葉とシンプルな手法で、なんだか自分でも再現性があるのでは?錯覚するし(笑)、モチベーションが高まる。 先日、著者の講演にいったら、本書をテキストに奈良の企業を育成してる、とおっしゃってた。やはり教科書だった! 続きはブログへ! https://hana-87.jp/2019/09/28/keieitodesign-shiawase/

Yasomi Mori

6
経営者とクリエイターの「共通言語」を作るのが本書テーマで、ものづくり企業の製品コンセプトとブランディング、経営をロジカルに組立てる方法論が体系化された良書。/ブランディングとは「伝えるべきことを整理=設計して、正しく伝えること」。ブランドはコミュニケーションであり、語るべき背景のないブランドは人々に認知・共感してもらうことができず、成立しない。ブランドの組立てまでは経営者の仕事。インサイトを発見し、その欲望に素直に応える装置をつくる。ビッグデータは相関性発見に役立つが、インサイトを見つけることはできない。2019/12/29

bakky

6
実際に手に取ったことのある商品がこうやって、作られてきたと思うと愛着がわく。市場起点のマーケティングに対して、自分起点のブランディングには納得。次にお店に行った時は、その背景に思いを馳せつつ、商品を見てしまうかもしれません。読んで良かったです。2018/03/17

帯長襷

3
最初はビジネス書の入門書を読んでいる感じ。最後の方になって中川としての考え方が見えてきたかな。/以下個人的メモ/・構成要素の本質を見抜く=最終的な目的を見失わない ・ディレクションは構成要素1つひとつについて何を選択するかを最終決定する ・主役を真正面から主役にしない、  そのモノ(ヒト)の輝く舞台・瞬間はいつ/どこなのか? ・インテグレート=網羅的、ではない、2019/07/30

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