靴下バカ一代―奇天烈経営者の人生訓

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靴下バカ一代―奇天烈経営者の人生訓

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822235673
  • NDC分類 589.23
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「いい靴下は噛めばわかる!」
靴下専門店の全国チェーン「靴下屋」を一代で築いた、タビオ創業者の人生訓。

「一生一事一貫(いっしょう・いちじ・いっかん)」という言葉があります。
一生を通じて、一つのことを貫き通すという意味です。

タビオ株式会社の創業者である越智直正氏は、15歳のとき大阪の靴下問屋で丁稚奉公を始めました。
靴下問屋に入ったのは"たまたま"だったのですが、奉公先の大将の「音楽家や絵描きが自分の思いを形にしたら楽譜や絵になる。
靴下には靴下屋の心や精神が表れるんや。靴下だと思うな、自分自身やと思え」という言葉がきっかけとなり、いつしか靴下づくりにのめり込んでいきました。

それからは、寝ても覚めても靴下。周囲からはよく「会長は靴下のことになると人格が変わってしまう。度が過ぎる、変や、奇天烈や。
まるで靴下を作るサイボーグや」と言われるそうです。まさに、「靴下バカ一代」。
あくまでメード・イン・ジャパンにこだわり、生涯最高の靴下を作るべく、越智氏は76歳の現在も靴下づくりに並々ならぬ執念を燃やしています。

本書は、そんな越智氏が商品に注ぐ尋常ならざる熱情を語りながら、経営の王道を説く1冊です。

第一部丁稚時代超人誕生編

■その一

人生の主人公は自分。自分を一番だますのは自分

■その二

頭、目、耳、鼻、口、手、足。

人間の機能は使う順番に並んでいる

■その三

下問を恥じるな。

知っていれば、赤子にでも教えてもら

■その四

万事、まず頭を使え、次に体を使え。

銭は切り札だ。銭さえ出せば、誰でもできる

■その五

一生懸命に頑張っていれば、仕事があなたを守ってくれる

■その六

素直に生きる



第二部 創業時代 昭和豪傑編

■その七

すべてを「五事」に照らす

■その八

伸び縮みしないものさしを持て

■その九

道具は使わなければ意味がない

■その一〇

身の上に起きるすべてのことは己の心がつくる

■その十一

自分が打たれることを考えない剣道はない

■その十二

約束は絶対に守れ

■その十三

原因の解決なしに、結果の改善はない

■その十四

覇道ではなく、王道を歩め

■その十五

貧乏人は金持ちを相手にせえ

金持ちは貧乏人を相手にせえ

■その十六

名前に恥じない仕事をする

■その十七

短所一つに対して

長所は二つ与えられる

〈解説1〉世界でも珍しい靴下専業メーカー



第三部 黄金時代 悲願達成編

■その十八

良いことを寝ても覚めても思い続ける

■その十九

何を見聞きしても自分の商売に結び付く。これがプロ初級の登竜門だ

■その二○

バットを研究してもホームランは打てない

■その二十一

仲間の利益をまず優先せよ

■その二十二

運命共同体ではなく、理念共有体

■その二十三

わずかな差の積み重ねが大きな差を生む

〈解説2〉人的ネットワークこそがタビオ最大の強み



第四部 承継時代 無限激闘編

■その二十四

代々が初代 わしのまねはすな

■その二十五

バカな大将は敵より怖い

■その二十六

方程式より加減乗除

■その二十七

経営とは経(人生の奥義)を営むこと

■その二十八

社員には抱きつけ

■その二十九

太陽と月が合体したくらい目がくらむほど明るいのが明日

■その三○

全力で生きましょうや



〈特別インタビュー〉越智勝寛社長

息子から父へ最初で最後のラブレター

「創業者の夢をかなえるのが使命

僕が花道をつくる」

内容説明

靴下専門店の全国チェーン「靴下屋」を一代で築いた、タビオ創業者の人生訓。15歳で丁稚奉公を始めてから60年、国産靴下に懸ける熱情を語り、経営の王道を説く。

目次

第1部 丁稚時代 超人誕生編(人生の主人公は自分。自分を一番だますのは自分;頭、目、耳、鼻、口、手、足。人間の機能は使う順番に並んでいる ほか)
第2部 創業時代 昭和豪傑編(すべてを「五事」に照らす;伸び縮みしないものさしを持て ほか)
第3部 黄金時代 悲願達成編(良いことを寝ても覚めても思い続ける;何を見聞きしても自分の商売に結び付く。これがプロ初級の登竜門だ ほか)
第4部 承継時代 無限激闘編(代々が初代 わしのまねはすな;バカな大将は敵より怖い ほか)
特別インタビュー 越智勝寛社長―息子から父へ最初で最後のラブレター「創業者の夢をかなえるのが使命僕が花道をつくる」

著者等紹介

越智直正[オチナオマサ]
1939年愛媛県生まれ。中学卒業後、大阪の靴下問屋に丁稚奉公。68年に独立し、ダンソックス(現タビオ)を創業。靴下の卸売りを始める。82年に小売りに進出。84年に「靴下屋」1号店をオープンすると同時にフランチャイズチェーン展開を開始。92年協力工場を束ね、協同組合靴下屋共栄会を設立。バブル崩壊以後、同業他社が次々と中国へ生産拠点を移す中、メード・イン・ジャパンにこだわり、その品質の高さと独自の生産・販売管理システムで、タビオを靴下のトップブランドに育て上げる。08年から会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

37
【靴下屋】創業者の越智さんは、年中素足で過ごしているという。足を敏感な状態に維持したまま、試し履きする事をモットーとしてきたからだ。噛んで味わい履いて確かめ、気持ちと足にフィットする靴下を日々追い求めてきた。そんな越智さんを支えてきた人生訓を、熱血漢な文章で綴ってゆく。しかし押し付けるような事はせず、嫌味のない実直さが魅力だ。『一生一事一貫』こうと決めたら一直線。レレレのレ~ですね。★3/5 「頭、目、耳、鼻…人間の機能は使う順番に並んでいる」。そのように考えた事がなかった私は、瞠目してしまったのでした。2016/12/21

tapioka

23
靴下を製造販売する「タビオ」の創業者で現会長の越智直正氏の人生訓を述べた本。タビオ自体、婦人靴下を本筋で取り扱っているので、あまり知らなかったのですが、在庫を密に管理し、売れ筋商品の在庫切れをすぐ補充する仕組みは、卸先との信頼関係がきちんと構築されている証拠ですね。創業者が孫子や孔子などの古典をよく引用しているのが印象的で、ご本人は自分のことをあほうと述べていますが、学歴や知識が無くても、先人の知恵を引き継ぎ活用しており、そういう方が本当に賢い人なのでしょうね。タビオの靴下を履いてみたくなりました。2017/04/21

Yuri Mabe

9
著者は靴下専門店「靴下屋」の創業者。 日経BPの紹介記事にも孫子や故事の引用があったが、中卒で丁稚奉公しながら孫子など漢文文学を読み耽ったとのことで納得。 苦労、忍耐からのサクセスストーリーなわけだが、著者の人柄から察するに虚飾がなさそう。 孫子を引き合いに出す経営者は多いが、軸を正しく定めるということのほうが重要かなと思った。 数ある金言に翻弄されると旧日本陸軍のようになる。著者は王道を行くと定め、靴下業になったのはたまたまでも靴下にこだわった。2016/09/21

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

8
実は靴下屋で靴下を買ったことがなくて。そんなに素晴らしい商品だったとは。誰にでも真似できるやり方ではないけど、やはり満たされているところからではなくて、欠落しているところから物は産み出されるものなのだな。資金繰りの苦労が続くとこは読んでて胃が痛くなった。そこから解放されることはないのか。それは問題ではないのか。2016/08/29

Myan2Myan

5
職場の図書から拝借して読んでみました。靴下屋のタビオ創業者 越智直正さんの人生訓。15歳で丁稚奉公初めて60年。やはりこの方もピンチをチャンスに変えて会社を引っ張って来られたんですね。諦めずに前に進めば道は開けるという勇気を少し貰えました。屋号が靴下屋ではなくてプリティソックスだったら倒産してたかもな…2016/08/12

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