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出版社内容情報
前会長と、現社長が争った大塚家具。
その真因はなんだったのか。同族企業の経営者に改めて警鐘を鳴らすとともに
企業経営の面からも一連の出来事を検証していく。
内容説明
テレビのワイドショーを賑わした大塚家具の経営権を巡る騒動―。親子の争いばかりに注目が集まったが、大塚久美子社長が経営を委ねられた背景には、コーポレートガバナンスの変化や女性の社会進出拡大などという時代の風があった。経過をつぶさに見つめてきた経済ジャーナリストが詳しく解説する。
目次
第1章 露見
第2章 解任と復帰
第3章 前哨戦
第4章 仁義なき戦い
第5章 対決
第6章 象徴
第7章 教訓
著者等紹介
磯山友幸[イソヤマトモユキ]
経済ジャーナリスト。1962年東京生まれ。87年早稲田大学政治経済学部卒業、日本経済新聞社入社。証券部記者、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、日経ビジネス副編集長・編集委員などを経て、2011年に退社・独立しフリーに。早稲田大学大学院非常勤講師なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
78
{2016年} 2015年2月、創業者の父・会長が開いた記者会見をきっかけに大塚家具の経営権を巡る争いが表面化。当初は単なる親子喧嘩と思われていたが、企業統治や法令遵守を訴える長女・社長と真っ向から対立。「情」をとるか「理」をとるか? 「お客さまを向いて仕事をしてほしい。今後、会社のために誠心誠意働いてくれるという気持ちがある人たちについて責任を問うようなことはしないつもりです」。その後、父は保有株式の3分の1を売却して20億を手にし、その資金を元手に新会社「匠大塚」(非公開企業)を創設。2016/10/13
黒猫
13
1年半にワイドショーを騒がした「大塚家具の父と長女」の骨肉の争いは、誰が得をして、結果どうなったのか?ふと、興味を覚え購入した。両者の言い分もわかる。一代で大塚家具を上場させたのは元の会長である。起業家としての意識が、代替わりの際に久美子社長と激しくぶつかったんだろう。久美子社長は、過渡期の大塚家具を今までの方法では無理だと判断し、極めて合理的な方法で会社を変革していった。久美子社長の会見は、理性が滲み出し私を納得させる言葉です。マスコミのずさんな質問にも丁寧に回答する久美子社長を応援します。面白かった!2016/10/29
C-biscuit
12
会社の本。この本は大塚家具の御家騒動を通じて、コートレートガバナンスを考える本となっており、アベノミクスや女性の活躍についてもうまく触れられている。冒頭の部分でこの問題で誰が一番得をしたのかというのがあった。御家騒動の中、配当を2倍や3倍にするとの各陣営の発表により株価は2倍にもなっていた。大株主でもある投資ファンドのブランディスがしっかりと高値で売っていたのが印象的であった。また、騒動で負けた元会長の勝久氏も20億円ほど株の売却益があったようである。会社は誰のものであるかを良く考えさせられる本である。2016/05/23
ちくわ
8
「騒動が決着すれば全てノーサイド、お客様を見て仕事をして下さい。」大塚家具の再建を祈ります。2016/04/05
highsax @ シンガポール
7
★★★★☆コーポレートガバナンスを学ぶために読んだ本。もう少し教科書的な背景も理解したかったなぁ。ちょうど、今年度の修正計画が発表されたナイスなタイミングで読めた。ワイドショー的なまとめ方ではないけど、事実に基づいて書かれており、とっつきやすい本。自分が大株主だったらどっちに入れるだろうか、ワンマン経営でも成果を出し続け、これからもオリジナリティを貫くお父さん?コーポレートガバナンスを理解し、時代にあった戦略を考える娘さん?そんなことを考えながら読むと面白い一冊。2016/08/07
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