突破論―世界で勝ち続ける秘訣、60の“金言”

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822230630
  • NDC分類 785.2
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「どんなに素晴らしい理論や成功体験を持っていても、
選手一人ひとりの性格を見抜いた指導をしなげれば、
大舞台で結果が出せる選手には育てられない。
そして、その根底には信頼関係が必須だ」

本書は、北島康介選手や中村礼子選手などの五輪メダリストを育ててきた競泳日本代表ヘッドコーチ平井伯昌氏が、北京オリンピック後、上田春佳選手(自由形日本記録保持者)、寺川綾選手(上海世界選手権銀メダリスト)、加藤ゆか選手(バタフライ日本記録保持者)の新チームで出発した、約3年半のその時々の思いや葛藤、迷いながら導き出した指導論を一冊にまとめたものです。

 北島選手や中村選手を2大会連続メダリストに育てた経験から、寺川選手や加藤選手の指導も問題ないだろうと考えていた平井コーチ。「でもその考えは甘かった…」と綴っています。指導がかみ合わない中、試行錯誤の末、過去の成功体験に固執しない方法で選手と向き合うことを決意。そこには平井コーチのある目的がありました。
結果、寺川選手は世界大会で初のメダルを獲得、加藤選手と上田選手にも何度も日本記録を更新させ、ロンドンオリンピックの参加標準記録を突破させました。

 多くの失敗経験を抱えて伸び悩んでいる選手を復活させるために、平井コーチは何を考え、どのような指導をしてきたのか。また、目標が定まらない選手にはどう声をかけ、やる気と能力を引き出し、自身の限界を乗り越えさせたのか。
種目も性格も年齢も違う“3人娘”、そして次の競泳界を担う高校生の指導例から、平井コーチの常識にとらわれない理論を、実例からテーマ別にご紹介していきます。
決して順風満帆ではなかったロンドンオリンピックまでの道のり。手探りで導き出した“平井式メソッド”は、アスリートだけでなく、ビジネスパーソンの教育・成長にきっと役立つはずです。


■目次■
第1章 勝つために何が必要か
 本番で「普段通りにやればいい」という考えは間違い
 自分に対する絶対評価でスランプを乗り切る
 伸びる選手は伸ばしたいと思わせる選手   ほか

第2章 選手の心に届く伝え方
 心理性特性を見抜かないと力は引き出せない
 コミュニケーション能力を高め、勝利イメージを共有する
 予想屋から学んだ相手の心をつかむ話し方 ほか

第3章 心を強くする
 成功は選手の手柄 失敗はコーチのミス
 独立心がぶれない自己を育てる
 絶好調は不調の始まり 不調時の思いを忘れるな ほか

第4章 チームで磨き、個で勝つ
 チームの底上げが個人の能力を伸ばす
 1人では成長できないと自覚させる  ほか

第5章 指導者に必要な思考
 信念と固定観念をはき違えるな
 壁にぶちあたった時こそ原点回帰
 盗まれる技術なら先に教えてしまおう
 過信は大事な情報を見逃す
 あえて複数人指導し、心のバランスを整える  ほか

第6章 ロンドン五輪へのロングスパート
 モチベーションが高い時こそ練習量を80%に減らす
 「予測と検証」の反復で実力を高めろ
 個人の課題を考える前にチームの傾向から改善点を探る
 結果を他人ごとのように説明するな
 「伸びるのは当たり前」を前提に、伸びない理由を突き詰める ほか

特別インタビュー
 中村礼子さん(アテネ•北京五輪銅メダリスト)
 寺川綾選手(上海世界選手権銀メダリスト)
 加藤ゆか選手(バタフライ日本記録保持者)
 上田春佳選手(自由形日本記録保持者)
 平井亮子さん(平井コーチの妻、平井レーシングチーム代表)

目次

第1章 勝つために何が必要か
第2章 選手の心に届く伝え方
第3章 心を強くする
第4章 チームで磨き、個で勝つ
第5章 指導者に必要な思考
第6章 ロンドン五輪へのロングスパート
特別インタビュー

著者等紹介

平井伯昌[ヒライノリマサ]
1963年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部在学中は、自由形の選手だったが、大学3年生の時にマネジャーに転向。大手生命保険会社の内定を辞退し、指導者の道へ進むため東京スイミングセンターに入社。北京五輪後の2008年10月、競泳日本代表ヘッドコーチに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

23
指導者必読!めちゃくちゃ勉強になった。コーチングの前にティーチングという点は納得。まず指導者がどんな人間で、どんことを求めているのか。「挨拶と返事そして全力で取り組む」当たり前だが、信頼関係の土台ができた上での技術指導がないと前に進めない。動機や理屈効率ばかりが先立つと、忍耐が弱くなり大切な時にプレッシャーに押し負ける。人間性だけで選手を選ばない。人間性で判断すると、才能を見逃してしまう恐れがある。才能に惚れたならば、徹底的に教え込む覚悟を持つべき。選手が本気で強くなりたいと思った時がチャンス!2021/12/02

たらお

18
競泳日本女子で2個の金メダルを手にした大橋悠依と共に平井コーチが喜ぶ姿をニュースで見て、平井さんすげぇな。と思う。この本はロンドン五輪前の2012の出版で、平井さんの著書の中では最も新しいのだが、これを機に平井さん、また本出さないかなと思う。ティーチングとコーチングの方法は、納得でき、且つ、実績が伴っているので説得力がある。一流選手のことをよく観察し、適性に応じた指導をし、心を鍛えていく方法がよく分かる。研究熱心なのはもちろん、様々なケースにおいて言葉の選択肢がきっと多彩なんだと思う。本当に勉強になる本。2021/09/27

16
実家本 ●最終目標を設定し、それをイメージしながらトレーニングして初めて、普段通りやればいいという選手の意識が本番で生きる。普段から目標と目的を一致させる ●成長にあわせ選手を信じ新たな役割を与える ●伸びる選手は伸ばしたいと思わせる選手 ●常勝にこだわるな。インプットの時期をもて ●自己との対話が決断力を養う ●自分の責任を自問自答できる人間でないと成長できない ●プレッシャーには必ず不安がある。それを取り除く ●勝ち続ける人は自分と戦える人 ▷自分で考えられる人を育てるのは大事2022/05/12

たらお

10
トップアスリートと練習でどのように関わってきたかがよくわかる本。教えるテクニックなどではなく人を育てるうえで大事なことが詰まっており、なかなか一気に読み通せなかった。氏は、「話を聞く時はちゃんと相手の目を見なさい」「挨拶をしなさい」「返事をしなさい」合宿で選手と一緒に過ごすとき、しつこく言い続けるのだそう。そんな当たり前のことができるまで言い続ける大人が少なくなっているのではないでしょうかという。我が子を思い、反省する。中村礼子、寺川綾などのインタビューも巻末にあり、コーチの人間性も伝わってきた。2015/07/11

まこ

4
北島康介さんのコーチだった平井さん。 相手の心理を把握して人と関わると効果がでるみたいですね。2019/08/03

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