内容説明
本書は、第1章と第2章で、COBOLが現在どのような割合で使われているか、またその理由は何か、COBOLの利用環境がここ40年間どう変わってきたかを説明する。第3章と第4章では、オープンシステムのCOBOLへの移行方法と、ユーザー・インタフェースをJ2EE環境あるいはNET環境のWebシステムにどう移行するかについて詳しく説明する。第5章でオープン環境でのCOBOLの運用について述べ、第6章で具体事例を紹介する。付録は技術解説で、COBOL技術者のためのWebシステム入門とWebサービス入門、さらに2002年に改訂されたCOBOLの最新国際規格について概説する。
目次
第1章 COBOLを取り巻く現状と今後
第2章 COBOLシステムの変遷
第3章 COBOL資産のオープン化
第4章 Webシステムへの移行手法
第5章 オープン環境でのCOBOL運用
第6章 事例に見るCOBOL活用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘇芳味醂
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OPEN化後を生きる若手アーキテクト向け教科書としても良書である。偶然手に取ったのだが、「'03の本が令和に参考になるのか?」という予想を裏切ってくれた。というのも、今見る本書は、基幹系COBOLシステムの歴史の解説書として扱えるからである。ググっても出てこない、ホスト時代から移行してきたシステムの設計や思想が解説してあり、思い当たる案件にアサインされた若手は一読することをお勧めする。逆に、40代~50代の教育する側の皆様は、「若手はこの本の内容が全部抜けている」と思ったほうが教育が捗るものと思われる。 2025/04/04