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内容説明
「クロネコヤマトの宅急便」1個につき10円。ヤマト福祉財団は、142億円を東日本大震災の被災地に寄付しました。水産業、農業、商工業、医療、教育の現場で復興を目指す東北の物語。
目次
第1章 民間だからできました―効果がすぐ出せる「寄付」のかたち
第2章 宅急便1個につき10円を東北の被災地へ―ルポルタージュ 142億円助成事業
第3章 「寄付」だからこそ、「経営の心」が必要なのです
第4章 東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金―助成先31件の事業を取材しました。
第5章 歩み始めた8つの東北物語
第6章 宅急便もヤマトグループも、社会のインフラでありたい
第7章 障がい者の月収10万円を目指して―小倉昌男がヤマト福祉財団をつくったわけ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
155
被災したくろねこやまとの人達が、現地で配達を再開。当時テレビで拝見したのは、公式の避難所以外に避難している人達にも配達している姿。地元の人で、地元を歩いているからこそ分かる配慮。公的機関だと意志決定に時間がかかる場合もあるが企業でも同じことはあるかもしれない。組織が個人の行動を追認したことに価値がある。流れは大きくなり、事業化する。復興の中の希望の一つの記録。民と官がそれぞれお互いの手が届かない所に力を入れるとよいことが分かる。2014/06/07
Willie the Wildcat
31
非常時に垣間見る本質。人も組織も同じ。純利益の4割の即決!?社員はもちろんだが、外資を含めた株主までもが、その場で(同意の)拍手!行政と現場の隙間も、日頃の課題意識の賜物という印象。”ROI”も機械的な数値検証ではなく、短期で現地に結果!という皆の思い。言うまでもなく、1件1件の”投資”内容にも妥当性。妥当性の基準は「現地の生活」。極限下でこそ問われる社会性への回答事例のもれなく1つだと考える。2014/07/17
こうちゃ
12
宅急便一個につき10円。総額142億円を東日本大震災の被災地に寄付したヤマト運輸。帯にある”こころをこめて人から人に届けること。寄付もおなじでしたね。”クール宅急便のずさんな温度管理が発覚した後では、色あせてみえてしまうのが残念。2013/11/11
Humbaba
8
公的な寄付金は、公平に運用される必要がある。それはそれで間違っているというわけではない。しかし、非情の時にはそのような杓子定規な方法ではうまくいかないことも多い。だからこそ、自由に行動のできる民間がそのような空間を埋める。巧遅よりも拙速こそが求められる状況というのは確かに存在する。細かく精査すれば必要十分な額を算出できるだろうが、それをしている間に手遅れになる可能性がある以上、そのような事はできない。2013/10/13
みなみ
7
宅急便1個につき10円。 ヤマト福祉財団は、総額142億円以上を、東日本大震災で被災地に寄付しました。 被災地の現場で1人1人の社員が独自の判断で支援物資を整理したり配達する姿に感動しました。 利益のためではなく人々のために動くことができる企業が日本にはいくつあるんだろうか。2014/02/27