内容説明
JR西日本の脱線事故、中国で起こった大規模な反日デモ、ニッポン放送株をめぐるライブドアとフジテレビの攻防…。本書は、日常的に起こり得るリスク事象を、リスクマネジメントの視点から追いかける。リスクの背景を分析し、類似する事象の発生とその波及への対処を企業レベル、担当者レベル、そしてビジネスパーソンレベルで伝授する。ビジネスパーソン一人ひとりが、リスクを的確に判断し、行動を起こす能力「リスクリテラシー」を身につければ、組織は危機に強くなる。21世紀を生き抜く「勝者」の条件は、危機への強さ「リスクリテラシー」である。
目次
第1章 最近のリスクの概況(最近発生したリスクの特徴)
第2章 リスクマネジメントとリスクリテラシー(企業や公的組織のリスクマネジメント;リスクリテラシーとは何か;意思決定の分岐点)
第3章 ケースに学ぶリスクリテラシー(経営リスク;ネットワーク犯罪 ほか)
第4章 ステークホルダーの動き(内閣府;総務省 ほか)
第5章 白書・報告書に見るリスク対策
著者等紹介
林志行[リンシコウ]
国際戦略デザイン研究所代表。筑波大学大学院博士課程、日興証券投資工学研究所を経て、1990年、日本総合研究所の創設時に参画。2003年1月より現職。専門はリスクマネジメント、アジア情勢分析のほか、インターネットなどを利用したマーケティング戦略にも詳しい。経営戦略コンサルティング分野をテーマに経済誌などでの執筆・連載多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
骨ゆん
0
リスクに対する意識が上がっていたので読んでみた本のひとつ。タイトル通り事例に沿ってどういうリスクがあり、どんな対応をされ、どうなったかが書かれてある。個人でのリスク対策に触れている部分・応用できる部分もあるが、主に組織・経営陣向けである。気になる項目だけをさらっと読むか様々なリスクを浅く広く俯瞰的に見るために使うとよい。警視庁への(緊急性のない)相談に#9110が使えるなど豆知識がぽつぽつあった。2013/08/27
AK
0
企業が抱える様々なリスクに対してどう対応すべきかについて、ケーススタディを提示して論じてある。タイトルの通り、リスクリテラシーを獲得するための入門書。 2009/07/09