内容説明
時は十八世紀。欧米各国が新たな時代を告げる中、ルイ十五世の絶対君主制を誇るフランスは、いまだ旧体制による封建支配を維持していた。来る大革命前夜の一瞬の穏やかな日々。待ち受ける未来を知らぬ姉弟は誓い合う。約束は二人を永遠につなぎ、世界を静かに暗転させてゆくのだった…。
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1996年『黒い季節』にて第1回角川スニーカー大賞金賞受賞し、作家デビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞を受賞。TVアニメ『蒼穹のファフナー』では文芸統括を担当するなど、小説に留まらず、ゲーム制作/漫画原作/アニメーション制作など、幅広いメディアで精力的に作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桃水
5
2010/11/15:コミック版の前日談。2010/11/23:[追記]こちらを読んでからコミック版を読むと流れが分かり易いと思います。中の挿絵がないのが残念。2010/11/14
有無(ari-nashi)
3
アナグラムなどの暗号が凄い。フランス語に興味が湧く。2010/06/21
キスイ
2
同名のアニメやコミックとはまた内容が違っているらしいけど、小説だけで独立して読める内容です。この小説じたいはイマイチ入り込めないまま終わってしまったのだけど、主人公にはモデルがいるということで、実在した方のシュヴァリエ・デオンに興味がわいた。女性説が絶えず囁かれるような男性ってどんな感じだったんですかね…。2014/09/28
みっつ
2
アナグラムへのこだわりがスゲーです。コミックス版の前日談らしいので、そちらも読まねば!2009/12/18
森矢司
1
アニメは未視聴。アニメと繋がりはないらしく小説だけでも楽しめました。フランス語はわからないものの漠然とアナグラムのこだわりは伝わりました。ただ一話の盛り上がりに反して段々とトリックが単純になりオカルト的な要素が増えたのは残念です2014/02/25