出版社内容情報
誰もが知る名建築の数々を日建設計の山梨知彦氏が意外な着眼点から解読。設計者だからこそ分かる“設計意図の裏側”を読み解きます。
7つのキーワードで読む“設計意図の裏側”
20の名建築を意外な着眼点で考察
誰もが知る、あの名建築。写真や解説文だけですべてを知ったような気になっていませんか?
多くの建築解説書は、設計者自身が書いた「設計主旨」を手掛かりに、書き手がその意図や背景を読み解いたものです。その分析は「設計主旨」を大きく逸脱することはありません。しかし、設計者は本当に腹の内のすべてを設計主旨に記すのでしょうか?そこから導き出される“名建築たる理由”は本当に実務者の参考になるのでしょうか?
本書では、日建設計を代表する建築家の山梨知彦氏が、“設計者だからこそ分かる”工夫や葛藤を実際の建物や図面から読み解いていきます。大きく7つのキーワードに分け、20の国内の建築を分析します。山梨氏独特の着眼点により、知っているつもりだったあの名作から新たなヒントが得られるはずです。
【7つのキーワード】
1[統合] 2[原理] 3[空間] 4[時間] 5[素材] 6[人間] 7[場所]
初対談! 西沢立衛 氏 × 山梨和彦
はじめに
Chapter.1[統合]
01 パレスサイドビルディング [1966年 設計:日建設計工務]
02 大阪万博・富士グループパビリオン [1970年 設計:村田豊建築設計事務所、大成建設]
Chapter.2[原理]
03 東京文化会館[1961年 設計:前川國男建築設計事務所]
04 ソニービル[1966年 設計:芦原義信建築設計研究所]
05 私の家[1954年 設計:清家清]
06 群馬県立近代美術館[1974年 設計:磯崎新アトリエ+環境計画]
07 原邸[1974年 設計:原広司+アトリエ・ファイ]
08 住吉の長屋[1976年 設計:安藤忠雄建築研究所]
09 幻庵[1975年 設計:DAM・DAN]
Chapter.3[空間]
10 海の博物館[1992年 設計:内藤廣建築設計事務所]
11 風の丘葬祭場[1997年 設計:槇総合計画事務所]
12 軽井沢の山荘[1963年 設計:吉村順三]
13 国立代々木競技場[1964年 設計:丹下健三・都市・建築設計研究所]
Chapter.4[時間]
14 塔状住居[1966年 設計:東孝光]
15 神奈川県立近代美術館[1951年 設計:坂倉準三建築研究所]
Chapter.5[素材]
16 金沢21世紀美術館[2004年 設計:SANAA]
17 せんだいメディアテーク[2000年 設計:伊東豊雄建築設計事務所]
Chapter.6[人間]
18 スカイハウス[1958年 設計:菊竹清訓]
19 香川県庁[1958年 設計:丹下健三研究室]
Chapter.7[場所]
20 広島ピースセンター[1952年・55年・89年 設計:丹下健三研究室]
対談
山梨知彦氏[日建設計]×西沢立衛氏[SANAA、西沢立衛建築設計事務所]
与条件を解く一方で「新たな問題」を自らつくる
[あとがきに代えて]
レサのスイミングプール[1966年 設計:アルヴァロ・シザ]
内容説明
1「統合」2「原料」3「空間」4「時間」5「素材」6「人間」7「場所」。7つのキーワードで読む“設計意図の裏側”。20の名建築を意外な着眼点で考察。
目次
1 統合
2 原理
3 空間
4 時間
5 素材
6 人間
7 場所
対談 山梨知彦氏「日建設計」×西沢立衛氏(SANAA、西沢立衛建築設計事務所)―与条件を解く一方で「新たな問題」を自らつくる
著者等紹介
山梨知彦[ヤマナシトモヒコ]
日建設計執行役員設計部門副統括。1960年神奈川県生まれ。84年東京芸術大学美術学部建築科卒業。86年東京大学大学院工学系研究都市工学専攻修了、日建設計入社。96年設計主管、2000年設計室長、06年設計部門副代表、10年執行役員設計部門代表、15年3月から現職。2011年度日本建築大賞受賞(ホキ美術館)、2014年日本建築学会賞(作品)受賞(NBF大崎ビル)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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