内容説明
本書では、食品微生物に視点をあて、できるだけ具体的に発展の経過を追った。食品微生物は数千年前から発酵、そして醸造とかかわり、食品製造のための有用微生物として関係してきた。バイオテクノロジーの中で特に微生物と関連の深い領域は、バイオリアクターである。
目次
バイオテクノロジーへの歩み(微生物と食品;分子生物学から遺伝子工学へ;バイオテクノロジーとは;発酵業界におけるバイオテクノロジー)
有用微生物と酵素のはたらき(有用微生物の種類;酵素と発酵;酵素による調節)
有用微生物の作出(人工変異による育種;交雑による育種;細胞融合法による育種;遺伝子の組み換えによる育種;有用酵母の育種例)
バイオリアクターとその応用(バイオリアクター;酵素の固定化;担体の調製;液透過型固定化菌体による発酵;有機合成プロセスへの応用;固定化酵母によるアルコール発酵;食品工業への応用;その他のリアクター)