目次
1 Numismatics(古銭学)と出土貨幣史研究
2 日本史のなかの貨幣
3 出土貨幣の調査
4 銭貨の製造
5 海外での調査
6 日本とシナ海における銭貨の動態
7 付編
著者等紹介
櫻木晋一[サクラキシンイチ]
1953年生まれ。1983年、慶應義塾大学商学研究科博士課程単位取得退学。2010年、博士(史学)(慶応義塾大学)取得。現在、下関市立大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うしうし
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「貨幣考古学」を専門とする著者が、主に行政内の文化財担当者を射程に執筆した調査ハンドブック。これまでの研究の概略を記すとともに、貨幣の金属組成や海外での調査成果も収録する。そして、これからの歴史研究が「一国史のみでなく、国境を越えた広域的研究視点をもつことが」求められるとする(p154)。良書。*「中世当時にあっては5貫文が一定単位として広く認識されて、それが緡の梱包という形態をとって使用されていた」「銭貨1枚=1文は約3.75gなので、10貫文だと37.5㎏、5貫文だと約18.75㎏となる。」(p51)2016/08/20