感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
34
漫画。性的虐待が一番読んでいて苦しくなりました。保護者の言うことを鵜呑みにせず、子供たちの動向をよく見ていこうと思いました。それが、今の私にできることだろうし。たまには、こういうのを読むのもいいかもしれません。2017/03/04
パンダプー
13
誕生日を知らない女の子 と同じようなエピソードがたくさんあった。虐待を受けた児童は同じような傾向になるのだろう。コミックのこの手の作品はご本人の体験談以外のものだと、わりと週刊誌的な物見遊山な雰囲気の作品が多く、苦手だとさえおもうけど、曽根富美子先生の作品はかなりの意欲作で、読む価値はあると思う。2016/08/26
みなみ
4
このマンガでは少女が最後に自分で逃げてくるが、虐待家庭に帰宅させたら子どもが死んでしまったというニュースを見る。下巻では性虐待の裁判が出てくる。少女の描写は、成長がはやく肉感的でぽっちゃりした体型で、いわゆるマンガっぽいのではなくリアルな感じ。こういう描写にも真摯な姿勢を感じた。子どもたちはみんなパワーがあってキラキラして可愛いのに作中で描かれる現実はつらい。ワイドショー的なニュースのように加害者の残虐性のみをショッキングに描くのではなく、裏にある闇を見せてくれるので、考えさせられる。2016/06/17
mimi
2
読後感を良くしてあるので、ハードな話も読み切れます。よかった…。「自分を信じて」「逃げ切る」って大人も出来てない人多いから、結びに良いエールだと思います。上巻に続いて下巻もめっちゃ泣く。子供の事件だけでなく、親側の心裡描写や事情も納得いくように描かれているので、色々勉強になります。こういうフィクションで心を鍛えて、いざ「その気配」を見つけたときにどう相対するのか気構えを作っておかねば~ね~。人間至る所に青山ありです。2017/06/22
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- 和書
- 「頭」が良くなる文房具