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ぶんか社文庫
ろまん燈籠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784821153725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

退屈さから物語の連作をする入江家の五人兄妹。それぞれの個性あふれる物語と、その家族の風景を描き出した『ろまん燈籠』。そして、太宰が得意とした女性の告白体で、多感な女生徒の一日を描いた『女生徒』の二作を収録。

著者等紹介

太宰治[ダザイオサム]
1909年、現在の青森県五所川原市に生まれる。本名、津島修治。東京帝国大学仏文科中退。1935年「逆行」で第一回芥川賞次席になる。以後、多くの作品を執筆。代表作「人間失格」を発表した1948年、玉川上水にて入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

80
面白かったです。『ろまん燈籠』と『女生徒』の2作がおさめられています。どちらも個性と多感な視点で描いた風景なので明るい色彩を見せていました。日常を美しく描いた作品だと思います。2018/01/14

みも

34
桜桃忌に際し太宰に触れる。【ろまん燈籠】作品自体はシニカルな軽口で、戯れにつらつらと書き綴った諧謔の様なもので面白みは無い。ただ導入の切り口上は見事なまでの煌きを放ち、その才能をいかんなく発揮する。読者を引き込む求心力には感嘆するばかり。【女生徒】良い意味で句読点が濫発され、実に小気味よいリズムとテンポを刻む。何度目の再読かも憶えていないが、その瑞々しさは色褪せる事無く、いつでも眩い光を放つ。本作にはストーリーの骨格が無く、小説というより日記、もしくは手記、あるいは随想とも言えるだろうか…続きコメントへ➡2017/06/21

双海(ふたみ)

18
女生徒が読みたくて。以前新潮文庫、海王社文庫で読みましたが、今度はぶんか社文庫で。「美しさに、内容なんてあってたまるものか。純粋の美しさは、いつも無意味で、無動徳だ。きまっている。だから、私は、ロココが好きだ。」2014/05/06

myc0

14
『ろまん燈籠』『女生徒』の2作収録。『津軽』が苦手で敬遠していたのに、読みやすくてびっくり。『ろまん〜』の3男2女の兄妹の描き方が面白くて(笑)特に、次女の「変態のバプテスマ」なんて。やめて!やめたげて!恥ずかしいから、そんなこと人様にばらさないで(笑)と身悶えながら読んだ。『女生徒』は、普通に、普通に面白かった。主人公を客観視できず自分に重ね合わせて、うんうん、そうよねーと違和感なく読んでいたのに、はたと気づく。あれ?作者は男じゃん…と。あの気づいた瞬間のしてやられた感。太宰成分を不足したらまた読もう♪2015/08/14

Tadashi Tanohata

10
又吉直樹に触発されて久しぶりの太宰作。いつ読んでも薄い船底の舟で激流を流されていく危うさを感じずには終えません。2作めの、女生徒の1日を描いた[女生徒]は何なんでしょう。日常の1日ですが非日常な読後感だ。人間失格を読み直そう。2015/03/26

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