内容説明
わたしは自分の内股がとりわけ好きだ。赤く美しいケロイドがあるから。いろんな液体が流れるきれいな道筋。こうやって幻の感触を楽しんでいる今、あの人はわたしのこと、きっと思い出してもいない(「パープル・ヘイズ」より)。―切なく、恋しく、苦しく、愛おしい恋の傷たち。オールディーズの音色とともに鮮烈な想いがよみがえる、珠玉の恋愛小説6編を収録。
著者等紹介
島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪市生まれ。1985年に「独楽」で第6回コバルト・ノベル大賞を受賞し作家デビュー。コバルト文庫に多数の作品を収める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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