内容説明
「ピンクの象が見える」…。ある女性はセックスでイッたときのことをそう表現する。しかし、多くの女性たちは実際にそのような快感を伴う行為に耽った経験はあるのだろうか。本書では風俗嬢、教師、フリーター、OL等立場も性経験もバラバラな女性たちへの核心に迫る取材を敢行。浮き彫りにされる真実のセックス観とは。
目次
イキやすい女がいい女なの?
イッたことなくても母親になれるもんねぇ
イッて、完成された女になりたい
イケない女は不幸だと思う
「なんでイクの?」って感じ
イクって、努力しようがない
なんでイカないか、わかるんですよ
セックスには答えがない
満足できないと嫌な感じが残る
愛しているという実感が欲しかった
著者等紹介
酒井あゆみ[サカイアユミ]
1971年、福島県生まれ。18歳で上京後風俗の世界に入る。ファッションヘルス、ホテトル、SM、ソープランド等、「風俗のフルコース」を経験。風俗の他にもAV女優や「愛人業」などにも手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すーちゃん
2
時代の風潮や小さな家庭と言う隔離された社会なんかもあって、生きづらさを感じている女性は多いものなんだな。セックスをテーマに語られるそれぞれの人たちに、みな共通して自分を曝け出せない、頼れない、甘えられないという幼児のような震える心があった。 女という性を持っている人みんな、こんなに頑張って生きている。なんとか自分を奮い立たせて戦っている。それを人生の汚点だと片付けてしまうのは違うのではないだろうか。でもやっぱり、そちらに行ってしまうのは倫理としてはダメなのか…。 同じ女として考えさせられた。2021/08/22