出版社内容情報
内容説明
初めての舞踏会で、田舎貴族のベルナールは『麗しの薔薇』と囁かれている伯爵令嬢アニエスのもとに挨拶に向かったが、初対面にもかかわらずアニエスから冷たい目を向けられ、見下されてしまう。そんな不愉快極まりない出会いから数年後、アニエスの家がとある不祥事により没落してしまう。これでもう会うことはないだろう…そう思っていたベルナールの前になぜかアニエスが現れ、またしても“あの目”を向けてきた。思わず腹が立ったベルナールは、アニエスに「使用人として雇ってやる」と提案する。見下している相手から情けをかけられる気分はどうだ。そう思ったのだが、アニエスは涙ながらにその提案を受け入れて―。鈍感騎士と天然令嬢の勘違い純愛譚、始まります!
著者等紹介
江本マシメサ[エモトマシメサ]
『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)で2015年にデビュー。多数のコミカライズ原作を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
30
初めての社交界で『麗しの薔薇』伯爵令嬢アニエスに見下された田舎貴族ベルナール。数年後、不祥事で家が没落したアニエスを使用人として雇うファンタジー。涙ながらにメイドになる提案を受け入れて、不慣れななりに努力するアニエスの姿に意外な印象を抱くベルナール。没落した彼女を狙う者たちの動きもある一方、彼女の言動に誤解があったことも明らかになっていって、ベルナールを慕うアニエスの意思、そしてベルナールの結婚相手を探している母相手に婚約者役を演じてすっかり気に入られたことで、外堀が埋まっていってる感もありますね(苦笑)2024/08/14
色素薄い系
3
アニエスへちょっと意地悪してやろう、の気持ちでメイドにならないか誘った所から始まるストーリー。ベルナールが段々アニエスを誤解していた事を知り不器用ながらもプレゼント渡したりするシーンは良かったね。婚約者の役を頼んだ事で母親が騙されたフリして何がなんでも2人を結婚させようと画策しているのがもう逃げられないね、と思いました。義姉が最後に出てきていたけど母親から情報共有されていそう。ちゃんとお互いが気持ちを自覚するのはどんな時で最後はどのように着地するのか下巻も読みたいと思う。2024/09/09