内容説明
飽食の時代に風化させてはいけない食生活を噛みしめる。美味と悶絶のハザマを軽妙に描く実食コミックエッセイ!!
目次
ふかいシモ
人力精米ごはん
野草のお粥
2種の炒り大豆
ザリガニ
粟のお粥
どんぐり
いそべ焼き
すいとん
コーリャンのお粥〔ほか〕
著者等紹介
花福こざる[ハナフクコザル]
花屋兼マンガ家。東京都大田区にて夫婦で花屋「花福」を営業中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chatnoir
15
戦争を含む割には読み心地が軽いかな。戦中戦後、何を食べていましたか?とそれを経験した方に聞いて、作って食べてみる本。当時は材料も燃料も不足する中での調理で、そうとうひもじい思いや、味など二の次の食事をしていたのだろう。でも、現代ではそれが健康食になっていたりする...粟のおかゆや生麩は美味しそうだった。フスマはたぶんものすごく美味しくなかっただろうけど、最近それを使ったクッキーですごく美味しいのを食べた。戦争がないっていいね...本当にそれを知っている世代は減りつつあって、もっと記録に残して欲しいと思う。2018/03/25
刹那
7
あんまり食べたくないなー(笑)どんぐりは渋いらしい!!2018/05/28
チョビ
7
漫画の「この世界の片隅に」でも戦時中のごはん紹介がされていたが、その実践版?というところ。素材が紹介されて、それを著者(本業が花屋さんなので知識はある程度あるっぽい)が調理をする、というものだが、担当さんが「投げるだけ」なところがあるので、それに右往左往する著者を楽しむ漫画というところか。ただし今の食材は品種改良がかなりされているらしいし、自分も一部雑穀なんかは食しているので、そんなに抵抗がなく読めてしまった…。絵がとにかく可愛いです!2017/09/25
Lazy Girl
5
戦争中に食べていたものを現代の食材で再現してみるエッセイ。戦争という重いテーマだけれど、ゆる~く描かれているのでさくっと読めた。けれど平和に対する思いは伝わります。どの食材も品種改良で美味しくなっちゃって、再現は難しいよね。2017/10/01
noko
3
八月だから戦争関係の本を読んでみた。戦地に行った人は勿論、戦地に行っていない人も、いきていくのは大変な時代だったんだな。戦争を知る時代の人が少なくなっていて、当時の事を記録しておくのは大切な事だと思う。死んだ祖父は、粟を食べていた話をしていたな。我が子と秋になると公園に拾いにいく、どんぐり。食べられるのは知ってたけれど、苦いとは残念。美味しいご飯が毎日食べられるって、本当に幸せなことなんだね。みんなで仲良くしたいね。2019/08/27