内容説明
「小林よしのり」「新しい歴史教科書をつくる会」を批判する!!「戦後思想界の巨人」がついに解き明かした日本人と国家、個と公とは。戦争論争に終止符を打つ決定版。
目次
第1章 小林よしのり『戦争論』を批判する
第2章 「新しい歴史教科書をつくる会」を批判する
第3章 保守派の「思想」を批判する
第4章 私は「戦争」をこう体験した
第5章 人類は「戦争」を克服できるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴァン
8
初めて読んだ吉本隆明の一冊。著者の戦時中の戦争に対する認識などが述べられ、そこから踏み出したもう少し緻密な議論を期待したが、雑談的な語りで、重みはない。2019/06/18
i-O
1
いまいち
Kadwaky悠
0
吉本隆明はやっぱりすごい。モノの考え方がやはり違ってますね。着眼点が違う。戦争なんてしないにこしたことないし、国家なんてなくなっても民衆は勝手にいきていけるんだよ、なんて平気で言いますが、ちゃんと論理的に説明してくれます。 読んでいる最初は、「ゴーマニズム宣言」のよしりんが左翼や戦後民主主義者に対して言っているのと同じような威圧感で反論しちゃってるけど、最後まで読んでいくと吉本隆明はもっとメタなところで物言ってんだあってのがわかります。だから、左翼も右翼もみんなダメだよっていえるんですね。 2006/07/20
パム
0
「文学」的な個人の枠をあくまで大切にしようとするのはいいんだけど、外部構造を一切無視するのはちょっと…最後の方「慰安婦が名乗りさえすれば、裏を取らなくても被害者と認めてよし」という意見には驚愕した。こんなレベルの低いことを言うとは、という意味で。でも、文学の人としては嫌いじゃないです。合掌。2011/11/12
梨と港
0
これもまた日本の戦争について考えるための、一つの教材かと思う。2010/01/21