出版社内容情報
子どもが望む教育を受けられるために,所得格差解消や貧困対策をどのように進めればよいのか。教育行政学の第一人者が道筋を提言!大学の授業料が高騰し、所得の低い家庭の子どもが高等教育を受けにくくなっています(国公立大学でさえ4年間約250万円の負担)。子どもの望む教育を受けられるようにするために、所得格差解消や貧困対策をどのように進めることができるのか。教育行政学の第一人者が能力主義・貧困から必要に応ずる・幸福追求への道すじを提言します。
主な内容】
第1章 国際人権規約と斬新的教育無償化
第2章 教育無償化論議と改憲論
第3章 韓国の学費負担軽減と無償給食
第4章 「学費」無償化論議を超えて、すべての「教育」に関わる費用の無償化へ など
渡部 昭男[ワタナベ アキオ]
著・文・その他
目次
第1章 国際人権規約と漸進的無償化―ヒューマン・ライツとしての「教育への権利」
第2章 教育無償化と改憲論―子育て・教育を共同的互恵的に営む合意形成こそ
第3章 韓国の学費負担軽減と無償給食―市民と進める公費教育の拡充
第4章 明治以降の近代教育の実相―能力・貧困による教育機会からの排除・放置
第5章 能力・貧困から必要・幸福追求へ―個々人の全面的に開かれた自由な発達
著者等紹介
渡部昭男[ワタナベアキオ]
1954年、愛媛県生まれ。京都大学博士課程1982年修了。鳥取大学教授をへて現在、神戸大学大学院教授。鳥取大学名誉教授。中等教育及び高等教育の漸進的無償化立法を求める会事務局長、人間発達研究所副所長。日本教育学会理事、日本教育行政学会理事、日本特別ニーズ教育学会理事。『格差問題と「教育の機会均等」』(日本標準ブックレットNo.3、2006年)で大学評価学会第1回田中昌人記念学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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