内容説明
ジャスト・イン・タイム、自働化、かんばん方式、5S、カイゼン、見える化、IE手法などの要点を、多くの事業場での指導実績をもつコンサルタントが現場の実務に即してわかりやすく解説。
目次
第1章 トヨタ生産方式の基本的考え方
第2章 トヨタ生産方式2本の柱1 ジャスト・イン・タイム
第3章 トヨタ生産方式2本の柱2 自働化
第4章 カイゼンの基本と実務
第5章 カイゼンの源流となるIE手法
第6章 工程分析による省人化
第7章 時間分析による流れ作業方式の改善
著者等紹介
佃律志[ツクダリツシ]
1943年生まれ。熊本県出身。東京理科大学卒。日本能率協会を経て現在、佃総合経営事務所所長。三井物産関連事業部経営相談室、中小企業大学校、企業経営通信学院、熊本テクノ大学講師、会社役員等を歴任。第30回全国能率大会で全日本能率連盟賞受賞(1978)。中小企業診断士(1974~現在)、ISO9001主任審査員(1994~2007)。素材、化学、半導体、液晶、電子、家電、機械部品・加工、組立、建設、自動車、印刷、硝子、衛生陶器、医薬品などの企業でコストダウン、生産性向上、不良退治、品質管理、小集団活動のコンサルティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノンミン
1
この本は、トヨタの生産方式に焦点を当て、その基本原則と仕組みを解説しています。トヨタの成功は、単なる生産工程の改善に留まらず、トヨタ織機の時代から築いた哲学と経営理念にも根ざしています。そのため、本書は単に生産技術の解説にとどまらず、トヨタの経営哲学や人材育成の手法にも触れています。読み進めるうちに、トヨタがなぜ世界的な成功を収めたかが想像できます。モノづくりにおける原則と哲学を学びたい読者にとって、必読の一冊です。2024/02/23
ヨシ
0
トヨタは凄いですね。2016/05/25
ノンミン
0
本書を再読し、昭和の時代に体系化されたトヨタ生産方式が、今なお世界中で語り継がれ、実践されていることにその普遍性を感じました。ムダの徹底排除や「ジャスト・イン・タイム」「自働化」などの基本原則は、時代や業界を超えて応用され続けています。現場の改善を積み重ねる姿勢や、全従業員が主体的に関わる仕組みが、今も変わらず日本のモノづくりの競争力の源泉であることを再認識しました2025/05/11
newhavana
0
A5版ソフトカバー、250ページ。全86節で、きほん見開きの右ページに解説・左ページに図表の体裁。ページは指でしっかり押さえないとじっとしてくれない製本。メーカー勤務が未経験なので、かんばん方式といってもただ単語を知っているだけで、全頁とても新鮮に読めた。災害備蓄用ローリング・ストックの在庫管理に参考になるかと手に取ったのだが、かんばん方式の目標は在庫ゼロなので、だいぶ志向が違っていたが、モノの流れの把握や目標設定等の考え方はヘルプフルだった。2025/02/08