出版社内容情報
ROICとは投下資本利益率のことで、「事業のために投じたお金(投下資本)が企業の儲け(利益)をどのくらい生み出したのか」を効率性の観点から見るための指標です。
ROIC(投下資本利益率) = 利益 ÷ 投下資本
似たような指標にROE(株主資本利益率)やROA(総資産利益率)があります。ROEはバランスシートの右側の株主から調達した資金によって、どのくらい効率的に利益が生み出されているかを測るものであり、株主目線の指標です。一方、ROAは全ての資産でどのくらい効率的に利益が生み出されているかを測る指標で、事業活動に直接関係しない資産も含まれます。ROICはROEやROAと比較すると、少し計算が複雑になりますが、「どのくらい効率的に本業で稼いでいるか」という稼ぐ力をより正確に表すことができます。そこで近年では、ROICを経営の最重要指標として掲げている企業が増えています。
本書は、会計・経理の専門家向けでなく、大手・中堅企業の社員全員(営業・製造・企画・管理・購買…)がROICを理解し、日頃の業務に活用できることを目的とした入門書です。
内容説明
ビジネスの稼ぎを変える資本コスト管理。ROA・ROEとの違いを理解。事業別ROICが計算できる。資本コストの意味がわかる。ROICツリーで事業を改善。
目次
第1章 まずはROICとは何かを理解しよう(業績がいい会社はどっち?;ROICとは?;なぜいまROICなんだろう?)
第2章 なぜROICが必要なんですか?(ROE・ROAと何が違うんだろう?;ROICで事業を評価する;ROICで事業を改善しよう!)
第3章 ROICを計算してみよう(会社のROICを計算してみよう;事業別にROICを計算するのは大変?;事業別のROICを計算してみよう)
第4章 ROICで経営を管理する(いくら儲ければいいの?;目標値を設定しよう!;ROICはゴールではない?)
第5章 ROIC経営を導入しよう(ROIC経営を導入しよう!;総合電機メーカー ABC社のケース;【ケース1】ABC社の創業期~成長期 電機メーカーとしての発展;【ケース2】ABC社のグローバル化と多角化の推進;【ケース3】ABC社の事業ポートフォリオ管理による成長;ROIC経営の導入)
著者等紹介
松永博樹[マツナガヒロキ]
アットストリームコンサルティング株式会社・マネージングディレクター。アーサーアンダーセンビジネスコンサルティング(現PwCコンサルティング)を経て、現在に至る。事業戦略・市場戦略の策定、組織戦略の策定、グローバル経営管理制度・原価管理制度の企画/立案等のコンサルティングに従事している
伊藤学[イトウマナブ]
アットストリームコンサルティング株式会社・マネージングディレクター。PwCコンサルティング(現:IBM)、ベリングポイント(現:PwCコンサルティング)を経て、現在に至る。経営管理制度の企画/設計と導入/定着化、業務プロセスの診断と改革の企画/立案、会計システム等の基幹系システム導入の企画/立案等のコンサルティングに従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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