出版社内容情報
力学は、生産に携わる現役技能者や生産事務に従事する管理者にとって必要性は痛感していても、「理解に時間を要する」「実際、どのように役に立つのかがわからない」と感じるのも事実です。「日々扱っている機械設備の状態そのものが力学現象である」ことに気づくような、「現場の視点の力学」が必要です。汎用機械に現れる力学現象(運動、釣合い、振動、仕事、エネルギー)に力学の基本理論を当てはめて解説する、幅広い力学(流体、機械、材料、熱力学)の基本を示す「現場目線の力学の教科書」です。
内容説明
物理学とは違う現場の実学としての力学。機械・材料・流体・熱力学を現場目線で解説。運動・釣り合い・振動・仕事・エネルギーに基本理論を当てはめて解説。例題と演習問題で理解が深まる。
目次
第1章 「力学」の主役「力」の正体(力の3要素(大きさ、方向、作用点)
動力学:加速度を生み出す「力」 ほか)
第2章 動力学(モノづくりを実現する直線―回転運動;モノの移動と位置決め ほか)
第3章 静力学(釣り合い力学;材料力学 ほか)
第4章 流体機械への力学の展開―力学を流体に適用する(流体の力学全般の基礎的事項;流体の静力学―油圧・空気圧システムへの応用原理 ほか)
第5章 熱機械(熱機関)への力学の展開―熱力学(熱力学の事始め(熱力学の基礎知識の確認)
エネルギーの保存則(熱力学の第一法則):熱から仕事へのエネルギー変換 ほか)
著者等紹介
堀田源治[ホッタゲンジ]
堀田技術士事務所所長。1953年10月福岡県北九州市生まれ。1979年3月九州工業大学機械工学科卒業後、株式会社日鉄エレックスを経て、2013年有明工業高等専門学校機械工学科教授。現在、堀田技術士事務所所長、ETC(Engineering ethics Technology Consultant)代表。専門は設計工学・安全工学。職業訓練指導員(機械科)、技術士(機械部門)、博士(工学)
岩本達也[イワモトタツヤ]
有明工業高等専門学校創造工学科准教授。1980年2月熊本県八代市生まれ。2000年3月八代工業高等専門学校機械電気工学科卒業後、熊本大学工学部知能生産システム工学科へ編入学。2004年3月同大学大学院博士前期課程修了。博士(工学)(熊本大学)。2004年4月に有明工業高等専門学校機械工学科助手として着任。現在、有明高専創造工学科准教授。主にメカニクスコースの材料力学、製図、設計演習を担当。専門は材料力学。機械設計技術者試験1級取得
井ノ口章二[イノクチショウジ]
NPO法人北九州テクノサポート産学官連携人材育成支援グループ。1955年1月福岡県福津市生まれ。1978年九州大学工学部動力機械工学科卒業。1978~1988年東京芝浦電気株式会社(現:株式会社東芝)で音響製品の開発・機械設計。1988~2019年東陶機器株式会社(現:TOTO株式会社)でトイレ用自動洗浄装置、各種水栓、浴室換気暖房乾燥機など水回り製品の開発・機械設計。現在、技術士(機械部門)、品質工学会会員
鶴田隆治[ツルタタカハル]
九州工業大学大学院機械知能工学研究系教授。1957年熊本県生まれ。1979年九州工業大学工学部機械工学科卒業後、1981年東京大学大学院工学系研究科修士課程を修了。1981年日本原子力研究所。1984年九州工業大学工学部。1989年工学博士(東京大学)。1999年九州工業大学工学部教授。組織変更を経て現在に至る。専門は熱工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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