出版社内容情報
■品質問題を未然に防ぐガイド
自動車会社の燃費データ偽装、製鉄会社の品質データ偽装などが昨今、社会問題化しています。過度なコスト圧縮や納期短縮のプレッシャーなどが主要因ですが、この問題を未然に防ぐのがISO9001(品質マネジメントシステム):2015年版のプロセスアプローチの考え方に基づく「品質コンプライアンスマネジメント」です。
本書はこのテーマに長年取り組んでいるコンサルタントが、具体的にどのように仕組みを構築して対処していくのかを図表や図版を添えて、わかりやすく解説します。
■本書の特徴
①なぜ品質コンプライアンス違反を引き起こすのか? なぜ品質コンプライアンス違反を止められないのか? その解決策とされるISO9001(品質マネジメントシステム):2015年版のプロセスアプローチの考え方に基づいて具体的に要因を説明する。
②品質マネジメントシステムの要素ごとに、具体的にどのように考えて仕組みを追加・修正していくのかを解説する。
③品質マネジメントシステムのセクター規格においても、コンプライアンスに対する要求がある。これらの要求事項を理解し、応用することが効率的であり、効果的である。IATF16949、ISO/IEC27001などのマネジメントシステム規格の要求事項を活用し、どのような仕組みを取り込んでいくのかを紹介する。
④品質マネジメントシステムは、プロセスとそのつながりで出来ている。したがって、品質コンプライアンスへの対応もプロセスにおいて実行することが効果的となる。プロセスにおける品質コンプライアンス対応の具体的考え方と方策について、プロセスアプローチ手法(プロセスの目・リスクの目)を用いて紹介する。
⑤さらに、従来にないオリジナルな考え方である品質コンプライアンスリスクの分析手法についても言及する。
⑥内部監査を活用しない手はない。品質コンプライアンスへの対応における内部監査の有効活用方法を紹介する。
内容説明
プロセスアプローチをどのように不正防止につなげるのか!不正防止のリスクアセスメントをどのように進めるのか!マネジメントシステムとしてどのように運用するのか!違反が起きない安心で有効な組織運営をどのように行うのか!
目次
第1部 なぜいま品質コンプライアンスなのか(品質コンプライアンスとは;品質コンプライアンス違反の発生メカニズム)
第2部 品質マネジメントシステムとプロセスアプローチ(品質マネジメントシステムへの展開;品質コンプライアンスとISO9001要求事項との関連;プロセスアプローチの考え方;品質コンプライアンスリスクアセスメントの実施;品質コンプライアンスにおけるプロセスアプローチの活用;プロセスアプローチ監査の有効活用;品質コンプライアンスマネジメントシステムの構築ステップ)
著者等紹介
小林久貴[コバヤシヒサタカ]
1962年生まれ。1986年名古屋工業大学卒業後、メーカー勤務を経て、1996年小林経営研究所設立。現在、株式会社小林経営研究所代表取締役、一般社団法人品質マネジメント研修センター代表理事。中小企業診断士、品質マネジメントシステム主任審査員、環境マネジメントシステム主任審査員、米国品質協会認定品質技術者。「より良い仕組みで組織を強く!」をモットーにコンサルティング、研修などを通じて、数多くの強い組織を生み出している。主な活動分野は、経営システムの改善の支援(プロセスの目・リスクの目)、業務改善・現場改善の支援(TK活動)、仕事力強化のための人材育成(5ミル)、品質マネジメント研修、品質コンプライアンス対応支援である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。