出版社内容情報
最新テクノロジーによって経営をどう変えるべきか?技術トレンドに左右されないためは?といった経営視座を持つための戦略書です。最新テクノロジーによって経営をどう変えるべきか? 技術トレンドに左右されないためは? といった経営視座を持つための戦略書です。
AI、IoT、AR/VRなど、新しいテクノロジー。
こういったワードを日々目にする経営層やマネジメント層から「とにかくテクノロジーXの我が社への導入を検討せよ」といった曖昧な指示が出されるケースが増えています。なぜでしょうか。
それは、これらテクノロジーの「表層的な影響」の一面しか捉えておらず、自社経営やビジネスへの「深層的な影響」を理解していないからです。
●表層的な影響:テクノロジーによって解決する主に機能面での効果、ツール/機能としてのテ クノロジーの影響(新しい技術だと、どうしてもこちらに目がいきがち)
●深層的な影響:そのテクノロジーが経営やビジネスの構造や根幹に及ぼす影響、テクノロジーによって売るモノ(価値)が変わる、ビジネスモデルが変わる、お金の流れが変わる、キープレイヤーが変わるなど
「テクノロジーXは、主要事業Aの主な提供価値である○○を大きく毀損する可能性がある。これは価値の源泉を新規参入IT企業に握られる可能性があるからである。そうならないようにするため、テクノロジーXを自社で取り込むのか、もしくは当該IT企業と提携すべきなのか等について具体的な判断をせよ」
といったレベルで指示が出せていないのであれば、今後も新しいテクノロジーXに翻弄される可能性が高いのです。
本書では、未来のテクノロジーが自社事業に競争優位を生み出すか否か、トレンドに惑わされることなく、自社事業への影響を分析し経営判断を下すための視点と、最新テクノロジー(AI、ロボット、xR(VR、AR、MR)、ブロックチェーン、量子コンピュータ)を経営に活用するための戦略――未来のテクノロジーXが事業に競争優位をもたらすかを判断するための、普遍的で体系化された軸を示します。
具体的な本書のテーマは以下のとおりです。
【本書のテーマ】
●最新テクノロジーの影響を受ける業界
●これまでできなかった何ができるようになるのか
●事業にどのような影響があるのか
●「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
●戦略を動かすための仕組みづくり‾戦略実践・見直し
●未来のテクノロジーXに対峙する際の重要視点
●テクノロジー×経営の実践事例
●技術トレンドに左右されない経営視座を持つためには?
経営層の方はもちろん、CTOやCIO、経営企画担当、経営戦略担当の方が、テクノロジーのトレンドを押さえつつ経営戦略への応用に使える、「テクノロジー×経営」のバイブルとなる1冊です。
はじめに テクノロジーは経営をどう変えるか
第1章 過去のテクノロジーが経営に及ぼした影響
1.1 IT第一波の影響
1.2 IT第二波の影響
1.3 IT第三波の影響
1.3.1. IoTの一般的イメージ
1.3.2. テクノロジーとしてのIoTを捉え過ぎることの弊害
第2章 最新テクノロジーの本質理解と経営戦略
2.1 AI
2.1.1. 総論と「AI」の影響を受ける業界
2.1.2. そのテクノロジーによってこれまでできなかった何ができるようになったのか
2.1.3. それは自社の事業にどのような影響があるのか
2.1.4. その影響は「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
2.1.5. 戦略を動かすための仕組みづくり?戦略実践・見直し?
2.2 ロボット
2.2.1. 総論と「ロボット」の影響を受ける業界
2.2.2. そのテクノロジーによってこれまでできなかった何ができるようになったのか
2.2.3. それは自社の事業にどのような影響があるのか
2.2.4. その影響は「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
2.2.5. 戦略を動かすための仕組みづくり?戦略実践・見直し?
2.3 xR(VR・AR・MR)
2.3.1. 総論と「xR」の影響を受ける業界
2.3.2. そのテクノロジーによってこれまでできなかった何ができるようになったのか
2.3.3. それは自社の事業にどのような影響があるのか
2.3.4. その影響は「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
2.3.5. 戦略を動かすための仕組みづくり?戦略実践・見直し?
2.4 ブロックチェーン
2.4.1. 総論と「ブロックチェーン」の影響を受ける業界
2.4.2. そのテクノロジーによってこれまでできなかった何ができるようになったのか
2.4.3. それは自社の事業にどのような影響があるのか
2.4.4. その影響は「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
2.4.5. 戦略を動かすための仕組みづくり?戦略実践・見直し?
2.5 量子コンピュータ
2.5.1. 総論と「量子コンピュータ」の影響を受ける業界
2.5.2. そのテクノロジーによってこれまでできなかった何ができるようになったのか
2.5.3. それは自社の事業にどのような影響があるのか
2.5.4. その影響は「バリューチェーン」や「価値」をどのように変えるのか
2.5.5. 戦略を動かすための仕組みづくり?戦略実践・見直し?
第3章 未来のテクノロジーX に対峙する際の重要視点
3.1 未来のテクノロジーXに対峙する際の心構え
3.1.1. 総論
3.1.2. 課題を解決するためのテクノロジーXの探索
3.1.3. テクノロジーXが解決できる課題の探索
3.2 テクノロジーXを理解する
3.2.1. 【 メカニズム理解】どのような技術であるかを理解する
3.2.2. 【 インパクト分析】技術の登場による影響のポテンシャルを分析する
3.2.3. 【 不確実性分析】技術の発展段階と限界を理解する
3.3 自らの事業のビジネス構造を棚卸しする
3.3.1. 経営資源
3.3.2. バリューチェーン
3.3.3. マーケティング
3.3.4. 事業(戦略)
3.3.5. 成果(パフォーマンス)
3.4 テクノロジーXが自社に位置付けられる可能性を抽出する
3.4.1. 自社への影響パターンを洗い出す
3.4.2. 影響の程度と不確実性を評価する
3.4.3. 自社としての対応可否や対応方針を検討する
3.5 テクノロジーXの具体的な活用方法を考える
第4章 テクノロジー×経営の実践事例
4.1 AI
4.1.1. バリューチェーン変革と新価値提供へのテクノロジー活用
4.1.2. バリューチェーン全体を考慮したAIを含むさまざまなテクノロジー活用
4.1.3. テクノロジーを活用した「もの売り」から「サービス売り」へ
4.2 ロボット
4.2.1. 多品種少量生産への対応
4.2.2. 熟練技能のロボットによる継承
4.3 xR
4.3.1. 個別プロセスや特定業務へのxR導入事例
4.3.2. 深層的な影響を見越した取り組み
4.4 ブロックチェーン
4.4.1. 破壊的イノベーション・脅威として捉える・ビジネスチャンスとして捉える
4.4.2. 業界構造改革・業務改革のチャンスとして捉える
4.5 量子コンピュータ
4.5.1. 将来的な市場席巻(Winner takes all)を目指す
4.5.2. さまざまな活用可能性を模索する
第5章 テクノロジーのトレンドに左右されない経営視座を持つ
5.1 自社の経営をシンプルに捉える
5.1.1. 提供する「価値」そのものが大きく変化する場合
5.1.2. 価値の「取引」プロセスが大きく変化する場合
5.2 テクノロジーのトレンドに左右されない経営視座とは
株式会社日本総合研究所 通信メディア・ハイテク戦略クラスター[カブシキガイシャニホンソウゴウケンキュウジョツウシンメディアハイテクセンリャククラスター]
著・文・その他
内容説明
とにかくテクノロジーXの我が社への導入を検討せよ。AI、ロボット、xR(VR・AR・MR)、ブロックチェーン、量子コンピュータ―トレンドに左右されない変革モデルと実践事例。
目次
第1章 過去のテクノロジーが経営に及ぼした影響(IT第一波の影響;IT第二波の影響 ほか)
第2章 最新テクノロジーの本質理解と経営戦略(AI;ロボット ほか)
第3章 未来のテクノロジーXに対峙する際の重要視点(未来のテクノロジーXに対峙する際の心構え;テクノロジーXを理解する ほか)
第4章 テクノロジーX経営の実践事例(AI;ロボット ほか)
第5章 テクノロジーのトレンドに左右されない経営視座を持つ(自社の経営をシンプルに捉える;テクノロジーのトレンドに左右されない経営視座とは)