出版社内容情報
「幸福であることは他人に対する義務」「幸福に対する第一の規則、それは他人に自分の不幸を話さないこと」などの名言、箴言で知られるアランの『幸福論』。戦争の不安に取り巻かれた二〇世紀初頭のフランスにおいて、「幸福とは何か」を哲学的視点から綴ったエッセイが原典です。
『幸福論』といえば行間を読めなければ理解できないといわれますが、本書では読みやすく、わかりやすく翻訳したうえで、原書が書かれた当時の状況の解説も加えながら、興趣深く読めるよう、編集しています。
内容説明
幸せになりたければ、上機嫌にふるまいなさい。20世紀初頭のフランス。社会不安を吹き飛ばす実践的人生哲学。
目次
第1部 アランと『幸福論』(『幸福論』ってどんな本?;アランってどんな人?;アランが生きた時代 ほか)
第2部 全訳『幸福論』(身体と心について;自分について;対人関係について ほか)
第3部 哲学書としての『幸福論』(世界三大幸福論とは;アランの思想と楽観主義)
著者等紹介
アラン[アラン] [Alain]
フランスの哲学者。本名エミール=オーギュスト・シャルティエ。アランは筆名。1868年フランス・ノルマンディー地方に獣医の子として生まれる。1892年高校の哲学教師となり、職業人生を高校教師として全うする。1900年ごろから精力的に新聞にプロポ(随想)を寄稿。これが後に『幸福論』のもととなる。1914年、第一次世界大戦が起こり46歳で志願兵となる。足かけ4年従軍し、除隊後は再び教職に復帰。1933年65歳で職を退く。1945年、77歳で結婚。1951年パリ西郊ル・ヴェジネにて没す、83歳
住友進[スミトモススム]
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒、同大学大学院文学研究科西洋史学科フランス史専修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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