内容説明
一歩先を読む勘、バランス感覚、時代にニーズを嗅ぎ取る感性、空気の整え方…。文字に形にできないものを、“ものづくり”達はいかにして伝えるのか?―。
目次
第1章 背中を見せて育てる―料亭で学んだ伝統の教え
第2章 新たな師弟関係を見つけに―挫折の中でつかんだ師匠の新しい役割
第3章 お客様に見せて育てる―オープンキッチンは舞台
第4章 仲間を見て育ち合う―チーム意識と学び合う風土を醸成する
第5章 弟子の姿を見て育てる―リーダーとマネジャー、そしてメンターの役割
第6章 おのれを見て自ら育つ―「教える」先にあること
著者等紹介
榎園豊治[エノキゾノトヨハル]
昭和38年、熊本県生まれ。立命館大学法学部在学中より、京都の料亭・割烹で修行を始め、卒業後、大阪「北乃大和屋」「味吉兆本店」等にて、料理技術の基盤を学び、大津大谷「月心寺」村瀬明道尼に料理の心を学ぶ。その後、音羽倶楽部(陶芸家・故番浦史郎氏経営)の料理長を29歳で務め、北新地「しづ家」「箕面つる家」「南地大和屋 三玄」等の料理長を歴任する。その後、東京に移り、銀座「六雁」を立ち上げ、初代料理長を務めた後、同店ディレクターに。現在は、後進の育成に専念する。有田焼産地再生支援アドバイザー。ポニー株式会社取締役。有限会社六雁社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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T Kashima
2
育成は共創を経て自立までの人作り。難しいのは心の育成。これからの師匠は、リーダー+マネージャー+メンターを使い分け演じることが大切。頑張りどころで顔晴る人を育てたいと思います。2019/08/29
一龍
1
今年読んだビジネス書で一番感動した本。 仕事とは、人を育てるとは、チームのあり方とは、といったテーマの答えの一つを見事に語り尽くしている。 舞台は板前の世界ではあるが、本書で語られている内容は業種を超えて学ぶことができる。 上司と部下の関係や会社のあり方に悩むすべての社員や経営者に一つの方向性を示してくれる本だろう。2013/03/28
すぐる
0
◎:料理職人の育成を通して、人材育成について書かれた本。宮大工のお話と相通じる部分が多い。2013/05/15
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