内容説明
人間の深淵洞察から導き出された言葉だから、心にぐさりと突き刺さる。17世紀フランスで多くの文化人から酷評されたにもかかわらず、最高峰の散文と評される奇書の新訳。
目次
1 箴言(美徳とされていても、うまくその場を取り繕ったり、人にうまく取り入るための手段だったりする。;かつてほめていたものを、今はくさしていることに気づくことほど、きまりの悪いことはない。;練りに練った考えより、ふと頭に浮かんでくる考えのほうが正しいことが少なくない。;人を支配するより、人に支配されないようにするほうが難しい。;誰にも頼らずに自分ひとりでやっていけると考えるのは大間違いだ。;私欲を満たすためには、あらゆる種類の美徳と悪徳が総動員されるものだ。;人がどんなにほめてくれても、そこで使われるほめ言葉はどこかで耳にしたおざなりのほめ言葉ばかりのことが多い;紳士にとって、狂おしい恋は許されるが、愚かな恋は許されない。;運命は人間の欠点を利用し、出世させることが少なくない。;大きな事を成し遂げるには、新しくチャンスをつくるより、現れてきたチャンスに全エネルギーを注ぐことだ。)
2 削除された箴言(自己愛とは、自分自身にたいして抱く愛であり、自分にたいするあらゆることを愛することである。;あらゆる情念のなかで、もっとも知られていないのが怠惰である。;社交生活で、馴れ馴れしい雰囲気が漂い始めてくると、規則のほとんどは緩んでしまう。)
著者等紹介
ラ・ロシュフコー[ラロシュフコー][Rochefoucauld,Francois 6,duc de La]
フランスの名門貴族であり、モラリスト文学者。1613年生、1680年没。15歳を前にしての婚姻を機に、宮廷人となる。その後、軍務に服する。幾度となく戦場に赴き、何度も負傷するが、とりわけ、顔面に銃弾を浴びるほどの重傷を受けたこともあった。軍務を離れた後に、サロンに出入りし、そこで箴言をつくるようになる
住友進[スミトモススム]
翻訳家。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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