内容説明
ヨーロッパの環境マネジメントをリードするドイツでは、環境会計の理論研究に続き、90年代後半にはドイツ環境省・環境庁が先頭になって、ドイツの主要企業の協力を得て、企業への環境会計導入のための詳細かつ簡明な手引きを編集・公表したのであった。本書は、その忠実な翻訳であり、現在わが国において環境会計導入を計画する段階の企業にとり、あるいはすでに環境会計システムの構築・定着プロセスに入っている企業にとり、さらにはその具体的利用や環境報告書での結果の公表に進んでいる企業にとっても、まことに有用なガイドブックとなる。
目次
第1章 時間のない読者のための本書の展望
第2章 環境保護とコストダウン
第3章 物質・エネルギーフローの把握
第4章 費目別原価計算の精緻化
第5章 部門別原価計算の補完
第6章 プロセス原価計算の要素
第7章 製品の原価計算
第8章 環境保護措置の未来志向的評価
第9章 環境原価計算の組織的導入と定着化
第10章 環境保護対策によるコストダウンの成功事例