内容説明
本書は、二〇世紀イギリスの小説家イヴリン・ウォーの長編小説『一握の塵』を、テクスト間相互関連性という観点から考察したものである。
目次
第1章 中世の騎士と現代の紳士―『一握の塵』とアーサー王伝説(サー・トマス・マロリー『アーサーの死』;ヴィクトリア朝における騎士道礼讃 ほか)
第2章 秩序と混沌―『一握の塵』とディケンズの諸作品(「ディケンズを愛した男」;『マーティン・チャズルウィット』と『一握の塵』 ほか)
第3章 時が育む浪漫―『一握の塵』と『失われた時を求めて』(ウォーとプルースト;『一握の塵』と『失われた時を求めて』 ほか)
第4章 一握の塵の恐怖―『一握の塵』と『荒地』(『一握の塵』と『荒地』;『荒地』におけるテクスト間相互関連性とモダニズム ほか)
著者等紹介
山田麻里[ヤマダマリ]
1971年東京生まれ、横浜育ち。フェリス女学院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。文学博士。現在、明治大学講師。専攻はイギリス文学。主に20世紀の小説、モダニズム文学
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