障害教育・福祉資料<br> 口話式聾教育

障害教育・福祉資料
口話式聾教育

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  • サイズ A6判/ページ数 7冊/高さ 22cm
  • 商品コード 9784820582724
  • NDC分類 378.2
  • Cコード C3336

出版社内容情報

聾教育史研究に欠かすことのできない基礎資料!

障害教育・福祉資料[2]
口話式聾教育 全7巻
解説・上野益雄(つくば国際大学教授)
   立入 哉(愛媛大学助教授)

定価  本体135,000円+税
底本  『口話式聾教育』第1巻1号~第7巻3号
    (大正14年2月~昭和6年3月) 
体裁  A5判・上製函入 総頁数約3,000頁
    ISBN 4-8205-8272-0 C3337 ¥135000E (セット)


『口話式聾教育』の特徴
 
『口話式聾教育』『聾口話教育』について
『口話式聾教育』は、川本宇之介・橋村徳一・西川
吉之助の3人が中心となって、大正14年に創刊され、
“口話法”の啓蒙に尽力した聾教育史上もっとも注目
すべき雑誌(月刊)である。これは後『聾口話教育』
と解題され(昭和6年4月)、昭和16年3月まで継続
刊行された。


◎国内・海外の様々な実践研究を掲載し、
 研修・講習会の報告、資料の紹介等を通
 して、“口話法”をアピールした雑誌!

 聾教育の魔法の教授法=口話法は、欧米に後れをとっ
てはならないと、大正末から昭和にかけて全国的に広ま
りをみせた。『口話式聾教育』はその先陣をきり、積極的
に口話法の普及を推進した雑誌で、当時の聾教育界を知
るには絶好の資料です。

◎散逸はなはだしく完備しているとこ
 ろはありません!

 聾教育の歴史は口話法を抜きには語れないにもかかわ
らず、『口話式聾教育』『聾口話教育』を完備している
図書館はない大変貴重な資料です。



 今回、日本図書センターから『口話式聾教育』の復
刻版が出版されることになった。平成二年(一九九〇)
大空社から『障害者教育・福祉・リハビリテーショ
ン目次総覧』が出てから、いろいろなところから資料
の問い合わせがある。貴重な歴史的な文献が、散逸
していて読みたいと思っても読むことができず、歴
史に関心を持つ人々も研究者も不便を強いられてき
た。実にこの雑誌の復刊は、言葉では言い表せない
くらい、喜ばしいものである。
 わが国の障害児教育は、明治十一年(一八七八)に
盲唖教育として始まり、同三九年には官立二校の他
篤志家の献身的な努力により私立二九校に及んだ
が、明治の末にすでに普通教育では九割を越える就
学率も、聾児にあっては、わずか一五パーセントほ
どの就学率に過ぎなかった。大正二一年(一九二三)
になって、やっと「盲学校及聾学校令」によって、
各県に学校の設置が義務づけられことになり、よう
やく聾教育も教育制度の整備、内容の充実へ向く兆
しが出てきた。      
 このような時代の背景を受けて、大正一四年川本
宇之介、橋村徳一、西川吉之助の三名が中心となっ
て、『口話式聾教育』が発刊された。編集兼発行者は
西川吉之助、発行所は名古屋市立盲唖学校内口話法
研究会である。第四号から発行所は「日本聾口話普
及会」となった。川本らのこの「日本聾口話普及会」
はこの雑誌によって、口話法の啓蒙、内外の口話法
の紹介などをする他、各地で講習会、講演会、研究会
など精力的に活動した。第七巻第四号から題名が
『聾口話教育』と改題され、編集兼発行者は川本宇之
介、発行所は文部省構内の財団法人聾教育振興会
(昭和四年華族会館において発足)となった。
 聾教育の歴史は口話法を抜きにしては語れない。
一九世紀末から二〇世紀前半にかけて欧米先進国に
始まった口話法は、欧米に遅れまいとしたわが国に
広まった。大正の末から昭和にかけて、この口話法
は聾教育の魔法の教授法として、教育者たちの気持
ちを捕らえた。時代の精神も教育学も心理学などす
べての科学がこの口話法を支えるために用いられ
た。『口話式聾教育』とそれに続く『聾口話教育』は、
聾児の言語教育と国語教育の研究、読話、発語、文
章指導とさまざまな実践研究を掲載し、口語法の有
用性を説き、また、地方の研修・講習会、文部省主
催の研修・講習会の報告を載せ、海外の実践研究、
資料の紹介等を通して、口話法をアピールしている。
『聾口話教育』は、第二次大戦のために、昭和二八
年(一九四一)に中断した。戦後は、『聾教育』として、
『聾唖教育』(大正一四年創刊)から『聾唖の光』と続
いた雑誌と一本化して再出発する。聾教育の歴史を
かえりみて、何が誤っていたか、何をその時代から
学ぶか、現在の聾教育を考えるときこの『口話式聾
教育』および『聾口話教育』は、決して無視できな
い重要な資料である。   (つくば国際大学教授)



本シリーズを推薦します。

浅野素晃(滋賀県立聾話学校校長)

池谷尚剛(岐阜大学教授)

石原佳敏(東大坂短期大学教授)
 数少ない文献が多くの人々に利用されることを期待します。

一番ヶ瀬康子(長崎純心大学教授)
 待たれていた復刻です。快挙です。

猪平眞理(宮城教育大学助教授)
 人を教え導く真髄は今も昔も変わらない。先人の英知を学
 んで、今に活かしていきたい。

井原栄二(愛媛大学名誉教授)  
 「不易と流行」障害児教育でのクリーンヒットです。

今西孝雄(財団法人 聴覚障害者教育福祉協会会長)

遠藤興一(明治学院大学教授)

小笠原祐次(立正大学教授)
 貴重な歴史的資料と思います。

小川克正(岐阜大学教授)
 障害児教育・福祉資料が、新聞の縮刷版と同じように誰もが
 利用できるようになることを願っている。

小川再治(東京学芸大学名誉教授、創価大学教授)

小沢有作(東京都立大学名誉教授) 
 本資料を通して視聴覚障害者の学習権の実現の足跡を辿り
 たい。

桐原宏行(つくば国際大学講師)

草薙進郎(国際学院埼玉短期大学教授、筑波大学名誉教授) 
 口話教育が普及していく時代の貴重な歴史的資料である。

榑松かほる(桜美林大学教授)
 待望の復刻。これらの資料を利用して、より精緻な研究が発
 展することを期待します。

斉藤佐和(筑波大学教授)

佐藤清六(道都大学教授)
 聾教育研究に欠かせない文献だと思います。障害児教育の
 実践に役立てていただきたい資料です。

佐藤泰正(つくば国際大学副学長、筑波大学名誉教授)

宍戸建夫(佛教大学教授)

清水 寛(埼玉大学教授)
 出版文化としてきわめて有意義な事業です。

下田知江(元筑波大附属盲学校教諭)

末田 統(徳島大学教授)

高田文武(元大分県立臼杵養護学校校長)

立入 哉(愛媛大学助教授)

田中徹二(社会福祉法人
     日本点字図書館館長・常務理事)
 氏名だけを知っていた人々の考え方が直接読める。大いに
 期待したい。

田中美郷(帝京大学教授)

津曲祐次(高知女子大学教授)

寺脇隆夫(長野大学教授)
 
丹野喜久子(熊本学園大学教授)
 近代日本の教育と福祉の歩みを明らかにする資料として期
待いたします。

中川辰男(横浜国立大学助教授)
 聴覚障害教育の易・不易を学ぶ貴重な資料の一つだと思い
 ます。

中野善達(佐野国際情報短期大学教授)
 貴重・希少な資料の復刻を歓迎する。

永松義博(南九州大学教授)

本間一夫(社会福祉法人 日本点字図書館理事長)
 盲にまさる大きなハンディともいえる聾の人たちのために、
 この本が役立つことを祈っています。

松下 淑(皇学館大学教授)
 過去の資料から聾教育を問い直す機会に。

松矢勝弘(東京学芸大学教授)
 聴覚障害教育の歩みを知る基本的な資料としてお奨めします。

山下栄三(東北大学名誉教授)

山住正己(教育学研究者)
 

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