子ども平和図書館<br> アウシュビッツからの手紙

子ども平和図書館
アウシュビッツからの手紙

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  • サイズ A4判/ページ数 77p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784820566120
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8793

出版社内容情報

平和を語りつぐ名作絵本!

東京・堺・大牟田空襲、 沖縄戦、
また、 ナチスドイツによる残虐の
象徴アウシュビッツ、 レニングラード
の悲劇などを題材にした名作絵本!

忘れてはいけない歴史のひとコマを、
やさしい文章と迫力のある絵で伝えます。

既刊全7巻 揃本体12,200円(分売可)

1 パパママバイバイ
1977年、 横浜市緑区に米軍機が墜落し、
幼い二人の兄弟が炎に焼かれて死亡
した悲劇。 今も続く米軍基地問題を考える。

2 アウシュビッツからの手紙
ヒトラーによる20世紀の人類がおかした
決定的な過ちをその悲惨な歴史の現場
に取材して描く。

3 おかあちゃんごめんね
病弱で床にふしていた母は、 空襲で
迫りくる炎から、 小さい二人の子を逃
がすため家から追い出した……。

4 死んでもブレストを
1945年3月10日の東京大空襲の最中、
燃えさかる炎を目前にして職務についた
墨田電話局の女子交換手。

5 ターニャの日記
ヒトラー・ドイツによって900日にわたり
包囲されたレニングラードで、 極寒の
中飢えて死んでいった家族の記録。

6 忘れな石
西表島に強制疎開させられ、 学童66
名がマラリアで死んだ悲劇を描く。

7 わすれないあの日
1945年7月27日の大牟田空襲で、
当時3歳だった私 (作者・画家) が
見た、 感じた、 空襲の恐怖を語る。

目次

第1の手紙 オシビエンチムへ
第2の手紙 深い霧の中
第3の手紙 選別
第4の手紙 チクロンB
第5の手紙 餓死室
第6の手紙 なぜ?

著者等紹介

早乙女勝元[サオトメカツモト]
東京生まれ。働きながら作家になる。「東京空襲を記録する会」の推進力となり、同会は第22回菊池寛賞を受賞。日本文芸家協会会員。作品に『早乙女勝元小説選集』(全12巻、理論社)、『わが街角』(5巻、新潮社)『東京大空襲』(JCJ奨励賞受賞)『東京が燃えた日』(新書、岩波書店)『人間として』『人間らしく』『人間ならば』(草の根出版会)絵本に『パパママバイバイ』(草の根出版会)『ベトナムのダーちゃん』(童心社)など多数。なお、本書と関連する大人向けの本『アウシュビッツと私』(草の根出版会)がある

岡野和[オカノカズ]
1939年、東京生まれ。日本童画会に所属し、童画や挿絵を描く。1970年から5年間、「秩父事件」(油絵)連作を描く。現在、千葉県に在住。日本美術会会員。絵本に『くさいろのマフラー』(草土文化)など、多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

34
初読み:小学校低学年。母が編み物をしている横で、音読した思い出があります。私は長年母が選んだ本だと思っていましたが、私が好んで戦争についての本を読んでいた、と後に教えてくれました。なぜ、人は人を殺すのだろう…きっと幼心に知りたかったのでしょう。そして今も同じことを思っています。痛みを知っているはずの人が作った国が、ジェノサイドの加害者になっていることが信じられない…。これも負の連鎖なのでしょうか…。2025/05/23

GAKU

29
読友さんお薦めの児童書。実際に作者のボクが中学生のマサル君、高校で英語を教えているマサル君のお母さんと3人でアウシュビッツを訪ね、ガイドのポーランド青年ユゼフの案内説明を中心に、アウシュビッツの歴史的悲惨な事実を伝えている。児童書とはいえかなりきつい描写も描かれています。もし私が小学生の頃にこれを読んでいたら、かなりの衝撃を受けていたでしょう。2015/12/05

けんちゃん

21
読友さんのご紹介本。「この本、まだあったんだ!」というのが正直な感想、でも初めて読みました。この本が書かれたのは30年以上前、当時と今では本当に社会状況も世界情勢も変わっていますが、それでも尚、変わらぬ大きな傷、生々しく、おぞましい歴史をあらためて胸に刻みます。今年はホロコーストに関する本にたくさん出会い、自分の中に多くのものが蓄えられましたが、果たしてこれを次代に伝えていけるのか、大きな課題を背負わされた思いを強くしています。イラストもぞくっとするようなインパクトのあるものでした。2011/10/22

マツユキ

15
1879年に、マサル君母子と、アウシュビッツを訪れた早乙女勝元さんの絵本。教科書の資料として知っている物を、早乙女さんの見学を通して読むと、改めて、なぜ、こんな酷いことができたのかと、衝撃を受けました。伝える方の辛さを思うと、もっとちゃんと読まないと。まだまだ足りませんが、図書館の目立つところに置いてあったことに、感謝。2022/06/28

ののはな

7
図書館本。息子の感想文関連でつい手が伸びる。借りるか止めるか、読み進めるべきかすごく迷う。そして借りる。読んだ。圧倒される過去の事実の羅列をあえて小学生でもわかるよう「語りつぐ」ための本。現地へ向かわれたレポートでもある。ひとがなぜひとをここまで…。資料として引くには良書と感じる。ここからなにを受けとめうるかは年齢によって違ってくるだろう。子どもの傍らの大人に目線はひたと注がれている。静かな気迫に満ちた作品。2011/09/10

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