都道府県別資産家地主総覧 〈九州編〉

都道府県別資産家地主総覧 〈九州編〉

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  • サイズ A4判/ページ数 224p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784820565963
  • NDC分類 330.35
  • Cコード C3320

出版社内容情報

「都道府県別 資産家地主総覧 第Ⅵ期 九州・沖縄 補遺他」全11巻
判型体裁  A4判 上製・函入り 平均350頁
<九州編>     1巻 本体16,000円
<福岡編>     3巻 本体52,000円
<佐賀・長崎編>  1巻 本体25,000円 
<熊本編>     2巻 本体40,000円
<大分編>     1巻 本体20,000円
<宮崎・鹿児島編> 1巻 本体22,000円
<沖縄編>     1巻 本体25,000円 
<補遺他編>    1巻 本体20,000円
        全11巻揃本体220,000円

経済史、地域史研究に役立つ資料の宝庫。
全65巻、堂々の完結!!

  特    色
●大財閥・大地主から地方の資産家
 の総リストを発掘して都道府県別
 に集成。
●資産家名簿、税務関係名簿、地主
 名簿、長者番付、商工人名録など
 多種多様な資料が満載。
●住所、氏名、職業、資産額、所得
 税、営業収益税、地価、所有耕地
 反別など詳細なデータを収録。
●経済・経営史、地主制史、政治史、
 地方史、植民地史、市町村史研究
 に不可欠な基本資料を網羅!
●県ごとに解題・解説つき。



〔既刊〕

第Ⅰ期 関東編
<東京編>     4巻 本体62,000円
<神奈川編>    1巻 本体14,000円
<茨城編>     1巻 本体19,000円 
<栃木編>     1巻 本体14,000円
<群馬編>     1巻 本体15,000円
<埼玉編>     1巻 本体17,000円
<千葉編>     2巻 本体34,000円 
        全11巻揃本体175,000円

第Ⅱ期 近畿・旧植民地編
<近畿編>     1巻 本体12,000円
<大坂編>     3巻 本体42,000円
<京都編>     2巻 本体24,000円 
<兵庫編>     2巻 本体26,000円
<奈良編>     1巻 本体12,000円
<滋賀・和歌山編> 1巻 本体14,000円
<旧植民地他編>  2巻 本体32,000円 
        全12巻揃本体162,000円

第Ⅲ期 東北・北海道編
<東北編>     1巻 本体18,000円
<青森編>     1巻 本体18,000円
<岩手編>     1巻 本体24,000円 
<宮城編>     1巻 本体21,000円
<秋田編>     1巻 本体23,000円
<山形編>     2巻 本体36,000円
<福島編>     2巻 本体36,000円 
<北海道編>    2巻 本体44,000円
        全11巻揃本体220,000円

第Ⅳ期 中部編
<新潟編>     3巻 本体62,000円
<富山・石川・福井編>1巻 本体30,000円
<長野編>     1巻 本体24,000円 
<山梨・静岡編>   1巻 本体23,000円
<愛知編>     3巻 本体50,000円
<岐阜・三重編>   1巻 本体27,000円
        全10巻揃本体216,000円

第Ⅴ期 中国・四国編
<鳥取編>     2巻 本体62,000円
<島根編>     2巻 本体30,000円
<岡山編>     2巻 本体24,000円 
<広島編>      1巻 本体23,000円
<山口編>     1巻 本体50,000円
<徳島・香川・高知編>1巻 本体27,000円
<愛媛編>     1巻 本体50,000円
        全10巻揃本体200,000円



 刊行のことば    渋谷隆一

 このたび『都道府県別資産家地主総覧』65巻、全
国編を含めれば全77巻の刊行が完結をみた。この名
簿類の収集をはじめたのが昭和三四年であったから、
ちょうど四〇年の歳月を費やしたことになる。
 私が当資料に関心をもったのは、実証研究の手懸り
をえるためであった。当時これら資料の保存状態が悪
く廃棄処分とか焼失、紛失が相次ぎ、早急になんらか
の措置を講ずる必要があったからである。もちろんそ
れ以上に重要なのは研究素材としてである。資本主義
発展の担い手である資産家・地主の存在状況の把握、
その果たした役割の解明には不可欠であった。私が資
料の発掘、所在状況を発表する過程で、これを利用し
て安良城、中村論争が起きた。また植民地地主制史研
究の始動、経済史、経営史、地域史研究での活用が進
んだ。                    
 今後、各方面での研究に当名簿資料が利用され、研
究の深化に役立つことができるならば、望外の喜びで
ある。


 ●推薦します
    ──完結によせて──

わが国の
  政治経済分析に新たな光
      東洋英和女学院大学学長 朝倉孝吉
 12年間に亘って刊行されてきた『都道府県別資産家地
主総覧』の第Ⅵ期『九州・沖縄 補遺他編』全11巻が六月
に刊行され、『本総覧』全六五巻、全国編を含めると全七七
巻の全巻刊行という偉業が達成されることは喜びに堪えない。
 日本全国の資産家、地主や商工人名録に到るまでの基礎
データが明示されたことは、真に画期的なことで、戦前の日
本の経済史的基礎データとして経営史、政治史、地方史はじ
め学会全般に、さらに財界、政界など各方面にも大きな資料
的宝物を与えることとなる。
 この新たなる宝物が各方面にも大いに利用、活用され、わ
が国の政治経済分析に新たなる光を与えることを切に祈り
期待している。


日本近代史の
  資料編纂の一大快挙
東京大学名誉教授 明治学院大学教授 大石嘉一郎
 渋谷隆一教授による長年にわたる『都道府県別資産家地
主総覧』の編集は、日本近代史の資料編纂としては珍しい一
大快挙ともいえる大事績である。「商工人名録」や「五十町
歩以上ノ大地主」などの全国的な調査資料だけでなく、各都
道府県が独自に行った富豪調査資料をもたんねんに収録し
ているので、全国的な支配階層の地域別編成の解明に役立
つだけでなく、それぞれの地方の地方史研究や自治体史編
纂には不可欠な基礎資料を提供している。
 私自身、これまで戦前期日本資本主義の支配階層や地主
制の研究に、渋谷教授が紹介された地主・資産家調査資料
を利用させていただいてきたが、この「都道府県別資産家地
主総覧」の完結・公刊を機に、それを活用した日本近代史研
究が一段と進展することを期待してやまない。


諸地方の横の比較に有意義
      東京農業大学客員教授 齋藤 仁
 戦前日本の資産家・地主名簿の集大成ともいうべき『都
道府県別資産家地主総覧』が、12年の歳月を費してここに
完結を見たことは大変に喜ばしいことである。編者渋谷隆
一教授はじめ関係諸氏の積年の労苦に対し、あらためて敬
意を表したい。明治、大正から昭和の初期にかけての日本の
経済を担ったのは、地主を含む大小さまざまの個人資産家
であった。経済だけではない。社会の場面でも政治の場面で
も、その中枢を握っていたのは彼らであった。この『総覧』
が提供するのは、そういう重要な歴史的位置を占める資産
家の総リストである。地主の名簿にも力を注いでいるが、そ
れはこの『総覧』の特筆すべきメリットの一つである。この
豊富なデータが適切に利用されれば、日本の近代はこれま
でに比べてはるかに生き生きとした姿を見せることになる
であろう。また都道府県別に分けたことは、地方史の研究に
役立つばかりでなく、諸地方の横の比較のためにも有意義
である。


地域史研究の基礎資料集
大坂大学名誉教授 大坂国際大学名誉教授 作道洋太郎
 いま地域史の研究が盛んである。それは従来の中央集権
的なシステムに代わって、「地域主権」型への転換が大きな
課題となっていることにも対応している。地域の多様性や
独自性を再発見し、現在の閉塞状況から脱却して未来志向
型の活力を取り戻そうとする動きでもある。
 この『資産家地主総覧』の編纂事業は、今回の第Ⅵ期をも
って全六五巻が完結するが、都道府県別に集大成された『総
覧』によって、全国各地域における資産家・大地主・実業
家・各種商工業者などの全貌が初めて具体的に明らかにさ
れ、経済史・産業史・経営史はじめ、府県史・市史・社史な
どの研究や編集が大きく前進することになった。それはま
た地域史研究の新しい展開のための基礎資料集の刊行とい
えよう。
 こうした大事業を見事成し遂げられた渋谷隆一教授の情
熱ならぴに日本図書センターの関係各位のご尽力に対して
敬意と感謝の気持ちを表わしたい。


麻島昭一   専修大学教授
浅田喬二   駒沢大学教授
浅岡正雄   神奈川大学短期大学部教授
安孫子 麟  元東北大学教授 東日本国際大学教授
荒木幹雄   広島県立大学教授
有元正雄   広島大学名誉教授 広島経済大学教授
井川克彦   愛媛大学教授
池上和夫   神奈川大学教授
石井寛治   東京大学名誉教授 東京経済大学教授
泉 英二   愛媛大学教授
磯辺俊彦   元東京農業大学教授
伊丹正博   香川大学名誉教授 高松大学教授
伊藤武夫   立命館大学教技
伊藤正直   東京大学教授
伊藤喜雄   元新潟大学教授
宇佐美 繁  宇都宮大学教授
牛山敬二   北潅道大学名誉教授 つくば国際大学教授
海野福寿   明治大学教授
大鎌邦雄   東北大学教授
大場正己   元釧路公立大学教授
大門正克   都留文化大学教授
岡 光夫   同志社大学名誉教授
岡田和喜   日本大学教授
小川國治   山口大学名誉教授 東亜大学教授
小村 弌   新潟大学名誉教授 新潟薬科大学名誉教授
春日 豊   名古屋大学教授
加藤幸三郎  専修大学教授
加藤 隆   明治大学教授
金谷嘉郎   高知女子大学教授
金子文夫   横浜市立大学教授
神立春樹   岡山大学教授
川東靖弘   松山大学教授
岸 英次   元農水省農業総合研究所積雪地方支所長
北川 泉   島根大学学長
楠本雅弘   山形大学教授
久保安夫   元新潟県小作主事
小松和生   富山大学教授
近藤哲生   名古屋大学名誉教授 金城学院大学教授
齋藤壽彦   千葉商科大学教授
斎藤 博   独協大学教授
酒井惇一   東北大学教授
坂井好郎   名城大学教授
坂根嘉弘   広島大学教授
七戸長生   北海道大学名誉教授
嶋田 隆   東北大学名誉教授
下平尾 勲  福島大学教授
進藤 寛   茨城大学名誉教授 水戸短期大学教授
新保 博   神戸大学名誉教授
関田英里   高知大学名誉教授
祖田 修   京都大学教授
高鳴雅明   和歌山大学教授
高橋泰隆   関東学園大学助教授
田口勝一郎  元秋田近代史研究会会長
武知京三   近畿大学教授
竹村民郎   大阪産業大学教授
田中 学   東京大学教授
田村貞雄   静岡大学教授
千葉 修   農水省農業総合研究所研究調査官
辻 唯之   香川大学教授
恒松制治   元島根県知事
傳田 功   滋賀大学名誉教授 京都学園大学学長・教授
内藤正中   島根大学名誉教授
長岡新吉   北海道大学名誉教授 北海学園大学教授
永原慶二   一橋大学名誉教授
中村政則   一橋大学教授
波形昭一   独協大学教授
成瀬久富   千葉商科大学教授
萩原 進   前群馬県文化財保護審議会長
橋本寿朗   東京大学教授
林 宥一   金沢大学教授
平本 厚   東北大学教授
深谷徳次郎  宇都宮大学名誉教授 作斯学院女子短期大学学長
藤原隆男   岩手大学教授
細谷 昂   東北大学名誉教授 岩手県立大学教授
堀越芳昭   山梨学院大学教授
松元 宏   横浜国立大学教授
間宮國夫   早稲田大学名誉教授
三浦康彦   山梨学院大学教授
三浦黎明   盛岡短期大学教授
道盛誠一   下関市立大学教授
宮本又郎   大阪大学教授
三好正喜   京都大学名誉教授 岡山商科大学教授
向井清史   名古屋大学助教授
毛利敏彦   大阪市立大学名誉教授 広島市立大学教授
森 武麿   一橋大学教授
矢木明夫   東北大学名誉教授
安岡重明   同志社大学教授
柳沢 遊   慶應義塾大学教授
柳田義章   広島修道大学教授
山本 尭   岐阜大学名誉教授
山本有造   京都大学教授
横山憲長   長野県短期大学助教授
渡辺則文   広島大学名誉教授



 ●推薦します(第Ⅵ期 九州・沖縄補遺他 編)

産業化過程を
  解明する大きな手がかり
         東京大学農学部助教授 岩本純明
 渋谷隆一教授が長年にわたって調査・収集されてきた『資
産家地主総覧』の刊行が、いよいよ最終段楷を迎えたことを
心からお喜びしたい。私が鹿児島大学赴任中にも資料深索に
お見えになったが、その折、西山武一先生の筆写された鹿児
島県地主調査の発見に立ち会うという機会を与えていただい
た。今回の第Ⅵ期には、九州・沖縄の資産家・地主に関する
資料が収集されるほか、渋谷教授がこれまでに収集・整理さ
れた全国の資産家・地主資料の所在目録も併せて収録されて
いる。いずれも後進の研究者にはきわめて有益な資料群であ
る。九州・沖縄地域は、いち早く資本主義展開の一翼を担う
北部九州、辺境畑作地帯としての宮崎・鹿児島、さらに沖縄
に代表される島嶼部など、多様な地域から構成されている。
地域社会における産業化過程の具体的様相を解明する作業が
近年進んでいるが、本資料集はそのための大きな手がかりと
なるにちがいない。

地域史研究にとつて
  有用な基礎的データ
         九州大学経済学部教授 荻野喜弘
 地域史の研究に長い間従事してきたが、人物や企業の探索
がなかなか困難である。そこで、各種人名録や一覧などのや
っかいになるのであるが、その探査の時間と労力が一つの壁
であったといってよい。
 渋谷隆一教授編集の『資産家地主総覧』はこのような壁を
乗り越える有力な武器を提供してくれるものである。待望久
しい九州・沖縄補遺他編が今回第Ⅵ期分として刊行され、こ
の『総覧』も全国をカバーすることになり完結を迎えるという。
 九州・沖縄各県の地域史はもちろんのこと、広域的産業・
経済構造(たとえば電力、鉄道)の解明、地域的・全国的な
資産家の比較検討などにとっても、このたびの刊行によって
有力な基礎的データが提供されることになり、大いに研究が
進むものと期待できる。


経済史研究のみならず
  地域研究にも裨益するところ大
          南九州大学学長・教授 渋谷義夫
 このたび『都道府県別資産家地主総覧』のシリーズ最終回と
なる九州・沖縄 補遺他編全11巻が刊行される運びとなった
ことは誠に喜ばしく、編集者である渋谷隆一教授の永年のご尽
力に心から敬意を表したい。
 南九州・沖縄の近代を概観するとき、九州北部のような工鉱
業主導のダイナミックな展開はみられないが、農林漁業をベー
スとする製糸、製糖(果糖)、酒造(焼酎、泡盛)、水産加工及
び商業、運輸関係の多様な業種の発展がみられる。そしてそれ
らの担い手であった資産家・地主たちの多くはまた地方政治、
文化の分野でも指導的役割を果たしたのであり、現在でも彼等
の子孫は少なからず地域の各界で活躍している。そういう意味
で『本総覧』は、経済史研究のみならず、地域に関する諸研究
にも裨益するところ大であると考える。


西南各地域の
  社会経済構造が浮き彫りに
           九州大学名誉教授 秀村選三
 長い間待っていた『資産家地主総覧』の九州・沖縄 補遺他編
がようやく刊行されることになった。さきに出た中国・四国編
とあわせて見ると近代日本の西南各地域の多様な社会経済構造
が相当浮き彫りに出てくるだろう。全巻揃うので全国的な比較
対照もできて、面白いことになりそうである。しかしそれだけ
でなく近世社会経済史のためにも大切な資料である。
 私は昭和二〇年代に近世庶民史料調査に加えられた時、「五十
町歩以上ノ大地主」や「富豪家一覧」によって史料調査の場所
を決めて各地の調査をしたが、ほとんど狙いたがわず近世文書
を多数所蔵されていた。その後私が近世の大名領国の類型に西
南辺境型領国を指定した条件の一つには大地主調査によるとこ
ろが大きかった。近代から遡及して近世を見ることは大切で、
今後も総覧所収の多数の資料を組み合わせると、新しい発想が
湧いてくるのではないだろうか。私の経験から近世史の研究者
にもおすすめしたい資料集である。


穴見 博   元農水省農業総合研究所九州支所長 元下関市立大学教授
伊東勇夫   佐賀大学名誉教授
上野重義   九州大学名誉教授 九州産業大学経済学部教授
来間泰男   沖縄国際大学商経学部教授
黒瀬郁二   鹿児島経済大学経済学部教授
合田公計   大分大学経済学部数授
小林袈婆治  九州産業大学経営学部教授
佐藤賢三   南九州大学名誉教授
東定宣昌   九畑大学石炭研究資料センター長・教授
永江眞夫   福岡大学経済学部教授
仲地宗俊   琉球大学農学部助教授
原口 泉   鹿児島大学法文学部助教授
深町郁彌   九州大学名誉教授 熊本学園大学経済学部数按
宮坂正英   長崎純心大学人文学部助教授
迎 由理男  北九州大学経済学部数授

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