出版社内容情報
母よ- 淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり はてしなき並樹のかげを そうそうと風のふくなり
著者紹介
1900~64年。大阪市生まれ。東京帝国大学仏文科卒業。詩人、翻訳家。著書に「南窗集」「萩原朔太郎」など。
内容説明
美しいリズムで刻む抒情の世界。初刊のデザインの香りをつたえる新しい愛蔵版シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
押さない
3
・太郎を眠らせ太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ次郎の屋根に雪ふりつむ。 ・鵞鳥-たくさんいっしょにいるので自分を見失わないために鳴いています 蜥蜴-どの石の上にのぼってみてもまだ私の腹は冷たい。 ・楠天の葉うらも白き月夜かな2021/07/07
ようこ
2
絶対好きになるからと思って、あえて避けていた三好達治に手を出してしまった…。やっぱり好きです。序盤の詩が、特に強く朔太郎の影響が出ている気がした。動物では鳥類と鹿がよく出てきた。母を拠り所とする詩もいくつかあって、それは時代柄なのか作者の人柄なのか。銃がよく出てくるのも特徴的だと思う。わりと最近の人なので文体は読みやすい。散文詩でもテンポがすごくいいので、軍国詩ではさぞ映えたのだろうと不謹慎なことを考えた。「乳母車」「湖水」「池に向かえる朝餉」「獅子」が特に好き。2017/06/16
warimachi
2
まあ……勝てんよな、こんなのに。2012/11/22
椿
1
三浦しをんが「雪」のことを書いていたので。漢字が難しくて漢和辞典を久しぶりに使ったよ。2014/04/21
サラ
0
三好達治といえば太郎次郎の『雪』ですね!短いけど余韻が強くて気に入ってます。個人的には『甃のうへ』が1番気に入ってます。「あはれ花びらながれ/をみなごに花びらながれ」詩人としては好きな方!2015/02/01
-
- 和書
- 塩地美澄写真集 瞬間
-
- 和書
- 宇宙の中にある 〈2〉