「心の教育」実践大系 〈第1巻〉 幼児期の心の教育 真仁田昭

「心の教育」実践大系 〈第1巻〉 幼児期の心の教育 真仁田昭

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 272p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784820519843
  • NDC分類 370.8
  • Cコード C0337

出版社内容情報

「心の教育」実践大系
全10巻/B5判・上製・各260頁平均
監修/尾田幸雄(お茶の水女子大学名誉教授)
全巻セット価格 65,000円(各6,500円)
  
第1巻 幼児期の心の教育         第6巻  芸術・宗教に学ぶ心の教育 
第2巻 小学生の心の教育         第7巻  科学に学ぶ心の教育
第3巻 中学生の心の教育         第8巻  家庭における心の教育
第4巻 高校生の心の教育         第9巻  社会生活と心の教育
第5巻 生涯学習社会における心の教育   第10巻 国際化・情報化社会における心の教育 


監修の言葉   尾田 幸雄
 21世紀に向かって、豊かな心をもち、たくましく生きる人間を育てるにはどう
したらよいか。幼児期に始まり、小学生、中学生、高校生の段階を経て、成人にい
たる生涯学習社会において、どのように具体的に心の教育を進めていったらよいかを、
みんなでいろいろな角度から自由に考えてみようというのが、この「心の教育実践
大系」のねらいです。
 そのためには、多くの方々の知恵と体験を通してのご協力が必要です。本邦にお
ける心の教育を推進するために、皆様の積極的なご提言を期待しています。



第1巻 幼児期の心の教育

編者/真仁田昭(目白学園女子短期大学副学長)
   内藤俊史(お茶の水女子大学教授)
幼児教育の「心」を広い視野で問い直す
従来,知育,感情教育,体育といった形で別々に考えられ
がちであった幼児教育を,本書では「心」という言葉をキ
ーワードに,より広い観点からとらえています。また、教
育現場からの実例を多数掲載することで,幼児期の心の教
育のあり方を具体的に示しています。各執筆者のさまざま
な体験に基づくレポートは,今後の幼児教育に新たな指針
を示すものです。
主な収録事例
●今日の子どもの実態
●幼児期の価値形成(問題行動,社会的スキル)
●生活習慣の形成(生活のリズム,食事の習慣)
●人との関わり(親子,兄弟,友人,教師,地域社会)
●自然との関わり(動植物の飼育,自然体験)
●遊びの中の教育
●保育園・幼稚園の組織・カリキュラム運営


第2巻 小学生の心の教育

編者/押谷由夫(文部省小学校課教科調査官)
  /高島元洋(お茶の水女子大学教授・附属小学校校長)
心の教育が学校教育再生のカギを握る
2世紀鑑の学校教育では,子どもたちの「生きる力」の育成,
人間としての豊かな心の育成が求められます。本巻では,「真
の人間教育」を目指して小学生の道徳教育,心の教育に取
り組んでいる先生方の提言および実践例を詳しく紹介して
います。「総合的な学習の時間」の活用事例も含め,これ
からの小学校教育に大いに役立てていただけるものと考え
ます。
主な収録事例
●学校全体で取り組む心の教育 ― 生命を大切にする心,
思いやりの心,やり抜く心,科学する心,国際理解と
親善の心
●心を育てる学級づくり ― 詩の暗唱,読書活動(読み
聞かせ),書くことを通した工クササイズ.学級環境
づくり,学習材の開発
●道徳の時間を中核とした心の教育 ― 多様な道徳授業,
体験活動の活用,日常の事象と道徳の時間,家庭や地
域の人々との連携,総合単元的な道徳学習


第3巻 中学生の心の教育

編者/七條正典(文部省中学校課教科調査官)
  /五條しおり(埼玉県立大学助教授)
新しい時代を切り拓く豊かな心を育てるために
中学生を中心として子どもたちに見られる心の荒廃やさまざ
まな問題行動,そして,家庭や地域社会の影響力の低下……。
そうした現状の中で,本巻は,これからの学校教育がどのよ
うな役割を果たすべきか,中学生の心の教育をどのように進
めるかなどについて,明快な理論で考察してしいます。また,
各執筆者の具体的な実践に基づく指導法を多数掲載しています。
主な収録事例
●今求められる心の教育 ― ルールを大切にする心,生
命を尊重する心,思いやりの心,望ましい人間関係,
ボランティア精神,文化や伝統を大切にする心,国際
協調の精神
●魅力ある道徳授業の展開 ― 体験活動,総合的な学習
の時間,保凄者参加,地域の人材の活用,ディスカッ
ション,ロールプレイの活用
●生徒の心の悩みや問題行動等への対応
●学習環境の在り方 ― 校内研修体制,教室環境の整備,
心に響く教材開発


第4巻 高校生の心の教育

編者/横山利弘(関西学院大学教授)
  /藤永芳純(大阪教育大学教授)
青年期の「心」の課題に多角特に取り組む
本巻では,青年期にある高校生の「心の教育」の在り方をさ
まざまな角度から取り上げました。理論編では,青年期の特
色と意義,高校における心の教育の展開の仕方などについて
基本的な考え方を提示しています。また,実践編では,公民科,
特別活動,その他の教科,さらには生徒指導における詳細な
実践例を収録しました。豊富な事例は.必ずや教育現場にお
ける難問解決のヒントになることでしょう。
主な収録事例
●公民科「倫理」における実践 ― 青年期の課題と自己
形成,人間としての在り方生き方,日本人としての在
り方生き方,現代の倫理的課題
●特別活動における実践 ― ホームルーム,生徒会活動,
学校行事
●他の教科等における実践 ― 国語科,公民科「政治・
経済」,生物料,音楽料,総合的な学習の時間
●生徒指導における心の教育 ― 中退・非行問題等


第5巻 生涯学習社会における心の教育

編者/尾田幸雄(お茶の水女子大学名誉教授)
  /尾田綾子(千葉敬愛短期大学教授)
生涯学習の時代に指針を与える多様な実践例
高齢化が進むわが国において心の教育を考えるとき,学校教
育のみにすべてを委ねるわけにはいきません。世はまさに生
涯学習の時代です。本書の理論編では,日本思想史や東西の
古典文学などを通して,心の教育の在り方を示しています。
実践編では,各界の一流執筆陣が生涯学習社会における具体
的な提言を行っています。
主な収録事例
●大学生・教師のための心の教育
●哲学・仏教・キリスト教(カトリック・プロテスタント
・自由キリスト教)・モラロジーにおける心の教育
●放送大学・成人大学に学ぶ心の教育
●読書・余暇・短歌・俳句・美術・歌曲鑑賞・ダンス・
武道・スポーツによる心の教育


第6巻 芸術・宗教に学ぶ心の教育

編者/持田行雄(秋田大学教授)
  /金丸和子(文部省初等中等教育局教科書調査官)
芸術や宗教を通して育まれる「豊かな心」
芸術や宗教に触れ,共鳴することによって「豊かな心」を学
ぶ──それが本巻のテーマです。宗教においては,歴史上の
人物の生き方や人生観などの視点からさまざまな実践例を紹
介しています。芸術においては,美術,音楽,書道などの授
業を通して心を豊かに育てていった事例を多数掲載しました。
各執筆者独自の研鑽と体験に基づく実践例は,読者の多種多
様な要求に応えるとともに,授業を行ううえでの責重な手が
かりとなることでしょう。
主な収録事例
●宗教 ― キリスト教(イエス・マザーテレサ),仏教(釈
迦・親鸞・良寛他),神道
●芸術 ― 音楽(音楽劇・校内音楽会),図工・美術(絵
画の制作・美術鑑賞),書道(書教育),公民館学習,
交流学習(竿燈祭への参加),創作童話


第7巻 科学に学ぷ心の教育

編者/羽入佐和子(お茶の水女子大学教授)
  /立石鞍(千葉県東葛飾地方教育センター主任指導主事)
心の教育と科学の関係を幅広く考察
科学といえば.「心の教育」とは無関係に見られがちですが,
本巻では,あえて科学的な視点で「心」をとらえてみました。
哲学,科学史,教育現場としいう異なる視点から心と科学の関
係を考察した理論編,「心の教育と科学」の問題に対する先
生方の多様な取り組みを収録した実践編。科学や心の教育に
関心をもつあらゆる読者に向けて,貴重な参考資料を提供し
ています。
主な収録事例
●幼稚園 ― 飼育活動を通して育む動物への興味,自我
形成における教師との関係
●小学校 ― 生命に対する畏敬の念と科学教育,保健の
時間の活用,事実をもとに考える自分のあり方,理科
と関連づけた道徳指導
●中学校 ― 人権教育のクロスカリキュラム,心理学に
学ぶ道徳授業,数学・理科・技術・家庭科の授業を通し
て行う心の教育
●高等学校 ― 解剖実習で育成する生命観,自分像づくり,
生命の連続性についての授業実践
●私の提案 ― スクールカウンセラーの利用,科学教育
を通して進める心の教育,科学杓な教育環境の工夫


薫8巷 家庭における心の教育

編者/茂木 喬(山形大学教授)
  /蛭田政弘(文教大学教授・前東京都教育庁指導部長)
家庭教育に明確な指針と実践均な指導法を提供
近年,家庭における教育力の低下が言われ続けています。本
巻では,現代日本の家庭教育がどのような課題を抱えている
のか,またいかなる指導が求められているのかについて,明
確な指針を示しています。さらに,幼児から高校生までを対
象とした,健やかな心を育むための実践例は,課題解決の手
がかりとなることでしよう。
主な収録事例
●あたたかな絆を結ぶ家庭教育 ― 親・祖父母の役割,ひ
とりっ子,共働きの家庭,家庭内の不和
●豊かな社会生活を送るために ― 基本的生活習慣,規
範意識,生命の大切さ,ジェンダー,自然環境への共感
・理解,将来への夢
●子どもの発達課題に応じて ― 乳幼児期,小学校期(低・
中・高学年),中学校期
●悩む子どもの心に寄りそう家庭教育 ― 性非行,いじめ,
登校拒否,テレビゲーム,家庭内暴力,虐待,薬物,
塾に駆り立てる親
●豊かな体験に基づいて ― 余暇,読書,ボランティア,
遊び


第9巻 社会生活と心の教育

編者/小野建知(日本大学教授)
  /押谷慶昭(埼玉短期大学教授)
子どもの社会生活と心の教育の在り方を探る
本巻では,子どもにとっての社会生活とは何か,社会生活を
営むうえで求められる道徳的価値とはどのようなものか,社
会生活の中で子どもに対してどのような心の教育を進めれぱ
よいか,などを考察しています。実践編では,学校での心の
教育の成果を社会生活に生かすことを目指して取り組んだ事
例を中心に,幼稚園から高等学校まで,豊富な内容で構成し
ています。
主な収録事例
●幼稚園 ― 心身の健康と安全にかかわる心
●小学校 ― 地域社会に対する連帯感,社会生活におけ
る基本的生活習慣,地域素材の発掘,社会規範を守る心,
国際協調の精神,ボランティアの精神
●中学校 ― 社会に対する連帯・奉仕の心,公徳心・社会
蓮帯の心,人権尊重の心,国際社会の一員としての自覚,
社会規範を守り実践する心,ボランティアの精神,郷
土を愛する心
●高等学校 ― 社会人としての自立心・責任感,ボランテ
ィア活動,権利の尊重と義務の履行


第10巻 国際化・情報化社会における心の教育

編者/岩佐信道(麗澤大学教授)
  /西野真由美(国立教育研究所主任研究官)
急速に進む国際化,情報化への対応を目指す
本巻では,急速に進展しているわが国の国際化,情報化をふ
まえて,これからの「心の教育」はどうあるべきかを考えます。
国際理解,情報倫理などをめぐる多様な実践例,諸外国にお
ける「心の教育」の実態報告を数多く掲載してありますので.
教育現場においても,国際化・情報化社会の最前線で活動す
る人々にとっても,有意義な資料となるはすです。
主な収録事例
●国際理解・異文化理解 ― ヒューマニズムの精神,共
に生きる心,国際交流活動,クロスカルチャー・シミ
ュレーション
●情報倫理 ― パソコンクラブの電子メール事件,イン
ターネットを利用した異文化交流,AIDS表現をめぐる
情報と偏見
●環境・生命倫理 ― 自然を愛護する児童の育成,環境
教育,生命の重さを見つめ直す道徳教育,自然の脅威
と環境開発
●国際化・情報化社会における心の教育の工夫 ― 新聞
記事を活用した道徳教育,英語指導によるコミュニケ
ーション能力の育成,帰国児童の適応
●諸外国における心の教育の実践 ― イギリスにおける
宗教性の教育,カナダにおけるグローバル教育,オー
ストラリアにおける哲学教育,海外におけるいじめへ
の取り組み
(付録)各国における心の教育の動向 ― 中国,イギリス,
ドイツ,フランス,韓国,ロシア




学校で、家庭で、地域で・・・
ここから始める「心の教育」
自己を尊重し、他者を慈しむ豊かな感受性をどう育むか?現代の最重
要課題の解決に、これからの「心の教育」の指針となる「心の教育実
践大系」を是非、御活用下さい。

本書の5大特色

1.「総合学習」にも対応、教育現場のあらゆる要請に応える
  幼児教育か生涯教育まで新学習指導要領に準拠して完全に網羅。さらに、国際化・
 情報化社会をも視野に入れた初の総合的大系です。新設の「総合的な学習の時間」の在
 り方に関しても、貴重な提言を盛り込んでいます。

2.充実した理論と豊富な実践例を収めた画期的編集 
  専門家による確かな理論(「理論編」)と、教育現場こおける実践例(「実践編」)が一体と
 なった横成で、バランスのとれた理解が可能となります。特に、200件にものぼる多
  種多様な実践例は、必ずや難問解決のヒントとなるでしよう。

3.考え方・ポイントが確実につかめすぐに活用できる
  多忙な教育現場を考慮して、大事な点が一目でつかめる、「考え方」(理論編)「ポイント」
 ・(実践編)欄を用意しました。要点を大掴みにして、すぐに実行にうつせます。また、
 本文中の重要語はキーワードとして抽出し、読者の便を図りました。

4.「心の教育」を推進する一流執筆陣が結集
  文部省をはじめ、自治体・大学・教育研究所・教育委員会・教育センターなど教育
  各界から最高の執筆陣が結集、総力をあげて取り組みました。また、全国の「心の教
  育」先進校を中心に、あらゆる情操教育の現場から実践例をあつめました。

5.充実した資料で、さらに理解が深まる
  新指導要領の関連部分はもちろん、参考文献、さらには海外における心の教育の現
  状まで、資料も充実。読者のさらなる理解を深めます。




本書を推薦します

   全国私学父母の会
   会長 池田 隆
◆待望の『心を育む指針』の集大成
 會てなく進展する物質文明に逆行した心
の頽廃による社会事象に手を拱いていられ
ない。     
 この「心の教育実践大系」は、幼児期/小
学生/中学生/高校生/生涯学習社会/芸
術・宗教/科学/家庭/社会生活/国際化・
情報化社会の広範囲な分野亘る理論と実
践が網羅された大作であり、教師をはじめ、
全ての教育関係者は勿論のこと家庭人にも
裨益し得る斯界の期待に充分応える好個の
集大成である。自信をもって江湖に推薦す
る所以である。

   前お茶の水女子大学学長
     江戸川大学学長
   理学博士 太田次郎
◆心の教育の指針となる書
 少年非行、校内暴力、いじめ等、現在の
教育界の問題点を解決する上で、心の教育
の充実が最も主要と考えられ、文部省も教
育改革フログラムの第一にこのことをあげ
ている。
 しかし、実際にどう行ったらよいかにつ
いて、迷い悩んでいる先生方が多いと思わ
れる。
 この本は、幼児期から高校、生涯教育ま
で、豊富な実践例をもとにして、心の教育
の指針を与えている。先生方が座右の書と
して活用されることを期待する。

   東京芸術大学
   画家 平山郁夫
◆心の教育
 日本が貧しい時代は、人間性が豊かであ
った。
17世妃の外人宣教師も、その事情を本
国に報告している。今や、金や物が優先の
風潮が一般的となり、人間性が薄れてしま
った。
 物質が豊かになれぱなる程、真実は人間
性と調和して成熟社会となって来る。今一
度、日本人の精神性や心の美徳を謙虚に、
家庭や子どもの躾など、皆で努力して真、
善、美の再認識をするのが、日本再建の道
である。

最近チェックした商品