出版社内容情報
空が 凝視てゐる ああ おほぞらが わたしを みつめてゐる おそろしく むねおどるかなしい 瞳-。澄んだ秋空に咲く心の詩。自選の詩117編を収めた八木重吉の第一詩集を、初版のデザインを模した装丁で再刊。
著者紹介
1898~1927年。東京府生まれ。東京高等師範学校文科第3部英語科卒業。詩人。詩集に「貧しき信徒」など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
83
自選の詩117篇を収録する八木重吉の第一詩集。大正14(1925)年刊行。当時、八木重吉は28歳だった。そのわずか2年後に亡くなっているので、これが生前に刊行された唯一の詩集となった。タイトルに「秋」を冠しているが、篇中にはたしかに秋を歌い上げた詩が多い。詩集の後半には春の歌も散見されるが、秋を偏愛した詩人だったのだろう。詩からすれば、詩人はその透明感を愛したのだろう。また、26行を数える「水に嘆く」のようなものもあるが、全体には短く簡潔な詩が圧倒的に多い。しかし、その詩境は俳諧的なものからは遠い。2026/01/02
マリリン
33
伝えるという言葉や意志がなくても気持ちが伝わってくる。綴る言葉は少ない。雑多な感情や言葉が溢れ渦巻く世間から静寂な世界に引き込まれる。瞳の中の感情は時に陰鬱であり愉しくもあり、喜びもあり、不安もある。少ない言葉から伝わってくる豊かな感性がよい。 ...きみの心が あまりにも強く 解きがたく 消しがたく 悲しさにうづく日なら 君は この坂路をいつまでものぼりつめて あの丘よりもつともつと高く...のぼってゆきたいとは おもわないか... 「秋の瞳」よい言葉だ。2020/09/18
深田水松
7
秋にぴったりの詩集。青空文庫で読めます。素朴な言葉ですが印象深い詩ばかりです。2015/09/16
tario
7
青空文庫にて。「草にすわる」と「心よ」が好き2014/01/28
遠い日
6
時々どうしようもなく向き合いたくなる重吉の世界。齢29にして早逝した孤高の詩人、八木重吉。死と信仰の間で、己の生を掻き毟るようにことばを紡いだ詩は、心に深く沁みてくる。美しいだけではない、遣りようのない怒りと迸るような悔しさがそこここに散見されるのも、胸に刺さる。「心よ」、「秋のかなしみ」、「ほそいがらす」、「雲」、好きな詩です。2022/02/14
-
- 電子書籍
- 口福のひと 3 マンガの金字塔
-
- 電子書籍
- JKと家庭教師 1巻 ガンガンコミック…




