感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
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☆☆☆☆ 西洋思想史についての知識がないと理解がむずかしい部分もちらほら・・・。政治や経済の大きな歴史をひもときながら、いかに消費者資本主義が公益が危険にさらされているか。公共の使命と市場の使命とは基本的に相容れないにも関わらず、これらを意図的に混同し消費者に迎合してきた社会。パブリックを失い、刺激的な消費エンターテイメントを求め続ける果てに、「パブリック」という概念はどうなってしまうのだろう。なんでもかんでもサービスサービス・消費者至上の現状に抱いていた違和感が具体的な恐怖をもって迫ってくる。2009/12/05
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- 和書
- 朝鮮思想全史 ちくま新書