しなやかで強い組織のつくりかた―２１世紀型マネジメント・イノベーション

ピーダーセン，ピーター・Ｄ．【著】〈Ｐｅｄｅｒｓｅｎ，Ｐｅｔｅｒ Ｄａｖｉｄ〉

生産性出版（2022/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 268p／高さ 19cm
• 商品コード 9784820121350
• NDC分類 336.3
• Cコード C2034

内容説明

目指す最終ゴールは「３つのトレード・オン」企業の発展と健全な社会および自然環境の間のトレード・オン。組織の発展と働き手個人の実感、やりがい、いきがいの間のトレード・オン。業績・ワークと家族と暮らしの、幸福度のトレード・オン。

目次

序章　「ビジネス人類学者」の視点から見てきた日本の組織
第１章　人類は「仕事革命」に失敗したのか？
第２章　日本的組織の光と影
第３章　しなやかで強い人間集団を目指す―レジリエント・カンパニー
第４章　２１世紀型マネジメント・イノベーション
第５章　トリプルＡの組織体質とは何か―「アンカリング」「自己変革力」「社会性」
第６章　トリプルＡ経営―数字で見る現状と経営効果
第７章　マネジメント・イノベータ―「主体性」「建設的思考」「行動重視」で組織を変える
第８章　組織体質を強化する―マネジメント・イノベーションの「カード」を切る
終章　ゴールは「３つのトレード・オン」の実現
付録　トリプルＡ調査設問“簡易版”

著者等紹介

ピーダーセン，ピーター・Ｄ．［ピーダーセン，ピーターＤ．］ ［Ｐｅｄｅｒｓｅｎ，Ｐｅｔｅｒ　Ｄａｖｉｄ］
ＮＰＯ法人ＮＥＬＩＳ代表理事、大学院大学至善館教授、丸井グループ社外取締役、株式会社トランスエージェント会長。１９６７年デンマーク生まれ。コペンハーゲン大学文化人類学部卒。２０００年から２０１１年まで、ＣＳＲ・環境コンサルティングを手掛ける株式会社イースクエアの代表取締役社長を務め、日本を代表する大手企業の事業・環境・ＣＳＲ戦略、コミュニケーション・マーケティング調査、人材育成などに携わる。２０１３年より日本の今後の社会デザイン・社会モデルと、社会と共発展できる企業の在り方をテーマとして、執筆と講演・研修活動を始め、２０１４年にＭＩＳ（マネジメント・イノベーション・スクール）代表に就任（株式会社トランスエージェント内）。ＮＥＬＩＳ－次世代リーダーのグローバルネットワークの共同代表を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[影実]

30年にわたる日本での生活や活動、調査を基に、変化の激しいVUCAの時代に目指すべき「しなやかで強い人間集団」の考え方や、マネジメント・イノベーションのために日本の企業組織に不足している要素などを記した、著者の『レジリエント・カンパニー』（2014）に続く一冊。組織文化におけるトリプルA（「アンカリング：Anchoring」「自己変革力：Adaptiveness」「社会性：Alignment」）の重要性や、アンケート調査を踏まえた日本企業の現状分析など興味深い指摘や内容が多く、読み甲斐があった。

2022/07/12

[お抹茶]

部長は単なるＫＰＩ＋組織の管理職ではなく，組織体質の課題発見と強化策の主体的な提案や実行。組織は人間の集団で，感情で動くもの。そうなんだよね。ＫＰＩを設定して管理して仕事を増やすくらいなら，組織体質を変えることにエネルギーを注がないと，いずれその組織は滅亡するだろう。歴史はあるが官僚化した日本企業にはぐさっとくる指摘が綴られている。

2022/07/23